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Costa Rica ―Magical Mystery Tour

脳内で鳴っていた音リスト。

①Satori / Rodrigo Y Gabriela
②Orion / Rodrigo Y Gabriela
③Ol'55 / Tom Waits
④Guantanamera / Wyclef Jean
⑤Punky Bad Hip / Blankey Jet City
⑥God is God / Juno Reactor
⑦The Moon Room (Mixed by Adrian Sherwood) / Audio Active
⑧Skylagging (Feat. Geozedik) / Audio Active
⑨Somebody to Love / Jefferson Airplane
⑩Tequila Sunrise / Eagles
⑪Symphony No.5 4th Movement / Gustav Mahler

とりとめもなく、その場の気分で頭の中で鳴っていた、あるいはたまたまipodに入っていたのを聞いていた音タチ。
サンホセから5時間、最初の宿泊地を目指しながらハイエースに乗り山岳をガタガタ揺れながら登っていく。車窓から見事な夕焼けを見ながら①、②のアコギを頭の中でかき鳴らす。途中通過した小さな村の雰囲気とも、このラテンノリの音は良く合っていた。
真っ暗になった頃にモンテヴェルデのホテルに着く。③のTom Waitsは夜にしか聞けない。酒強くないけど、ウイスキーを飲みたくなる。同じアルバムだとMarthaとかGrapefruit Moonの方が名曲かもしれないが、聴くたびに泣きたくなるのでやめておく。Tomみたいなしわがれた声を出したいと願って、無理に毎日タバコと酒をあおっている友人が昔いた。でもそんなに声は変わらなかった。ちょっとした酒焼け程度じゃああのヴォイスは無理か。

Rainy Forestを探索し、珍しい野鳥や動物、植物に遭遇しながらも、常に④を口ずさんでしまう。「Guantanamera~♪」もともとある曲をサンプルとして使っているんだが、つい最近まで妻は俺が勝手に作った曲だと信じて疑わなかった。俺が音痴からか、あるいはこの曲が俺レベルでも歌いそうな凡庸なメロディーだからなのか。おそらく前者が原因だろう(ゴッドファーザーpart 2のあるシーン(キューバ)でバックで流れていて、そこで妻はようやく気がついた)。

アレナル火山に向かい、また長距離移動。「俺たちの国境は地平線さ」と⑤で意気を高揚させる。温泉では再び④のループ。夜中、部屋のシャワーから温かい水がで出ずゲンナリ。妻は果敢にシャワーを続行し、唇を震わせながらシャワー室からでてくる。ここはホテル設備がイマイチだった。

トルトゥゲーロ村に移動。河、森林一帯が保護されている。俺はグッドネイチャーと叫ぶ、しかしいい加減もう少し綺麗な部屋で寝たいと少し思ってしまう俺はややバッドネイチャー。でもここのロッジではシャワー温水が出たので歓喜。
小さなボートで野生観察に出かける。右も左も森林、常に虫や鳥の声が遠くから聞こえてくる。一種神々しい自然。⑥God is Godは名曲(アルバム全体としてはイマイチ)。

エコツーリズムに興味が引かれる。モンテヴェルデのガイドも、トルトゥゲーロのガイドも、みな恐ろしくクオリティが高い。スペイン語、英語をたくみに使い分け、コスタリカの経済、政治、社会についてもbig pictureを分かりやすく説明するし、nature guideは目にするあらゆる生き物、植物の生態について深く教えてくれる。どんな質問にも答える。コスタリカはエコツーリズムで成功しているが、その背景にはこのような人材の質の高さ、そしてそれを支える教育投資(軍がない分、予算を教育にバンバン使っている。賢明)があるのだろう。

⑧、⑨はHappersというEPに収録されている。俺はレコードを持っているが、この手のダブ音源としては最高峰の出来だ。代々木で行われていた危ないパーティーを思い起こす。ちなみにTha Blue HerbのBossがラップしている「スクリュードライマー」がA面だ。トルトゥゲーロは、ジャマイカの影響が大きく、レゲエも普及しているし、ローカルの人間もみなlaid backした感じだ、とガイドが紹介していた。半分冗談だと思うが、ここはダブが良く似合う。

都会のサンホセに戻り、2泊する。薄汚い町だという印象。そして都会につきものの一種のいかがわしさがそこらの路地に漂う。バッドネイチャーだが、ここもコスタリカの一部だ。というか中心。I want somebody to love!と歌う。夜は特に⑨が鳴り響く感じだ。ローカルビールのImperialを飲みながら夜を過ごす。ホテルのエレベータに乗っていると、カップルが入ってくる。顔を真っ赤にした長身の白人と、ローカルのケツが異様にでかい女性。コトを終えた次第。こういう風景はよくコンサル時代に出張した東南アジアでも良く見た。ホテル1階のレストランに入ると、Eaglesの⑩が流れている。常に人の話し声でガヤガヤしているし、外では物売りがうるさい。こういう雰囲気は嫌いじゃないが、あんまり長居する場所じゃない、2泊で十分。

空港でImperialビールのTシャツを、妻が呆れ顔で見ているのも無視して購入。今回格安だからという理由で使ったSpirit Airlineは、サービスが価格に見事対応したレベルなので、次回はあんまり使いたくないと思う。
Mahlerの⑪を聞きながら、座席深くに体を沈め、シカゴまでのフライトに身をゆだねる。こういう綺麗な曲を最後に聴くのがいい。

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ブログ王

  by helterskelter2010 | 2008-12-30 06:51 | Music

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