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Costa Rica紀行① モンテヴェルデ

1日目はサンホセからモンテヴェルデへ移動。運転手のウィリーはかなりのイケメン。長身でがっちりした体型、長い髪を束ねている。風貌から何となくそうかなーと思ったら、やはりサーファーだった。「コスタリカは非常にDiverseだ。動物、植物の種類も多いし、カルチャーだって地方によってかなり異なる。太平洋側とカリブ海側でもだいぶ異なる」
どっちの海のほうがいい波がくるんだい、と聞くと、「カリブ海は天気が読めないが、デカイ波がくる」とのこと。

2日目はCloud Forestでハイキング&バードウォッチング。正直、鳥なんてほとんど興味なかったが、ガイドのメルヴィンていうおっさんがあまりに熱心に解説し、鳥を探すので、木を見るとつい鳥の姿を追ってしまうようになってしまった。

メルヴィン、鳥探索に没頭中
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このおっさん、ハイキング中なのに鳥が見えそうになると、平気で20分以上も立ち止まり、長大な望遠鏡を使って木の高いところにいる鳥を追おうとする。まあ、そのおかげでなかなか見ることのできない鳥、「ケツァル」を目撃できたんだが(写真は妻のブログ参照)。
ガイド終了後も、「今日はケツァルのオスとメス、両方見られたぞ!」と客以上にはしゃいでいる。そんな満足げなメルヴィンを見て俺もなんか嬉しくなる。あんた、好きなことを仕事にしているよ。

午後はスカイウォークといってまた森の中をハイキングするんだが、こちらは主に植物観察(激渋い)。ガイドのイケメン、プリズンブレイク君(ドラマの主人公にくりそつ)が解説。物静かな青年だが知識はハンパなく、どんな質問にも答えるし、分かりやすく説明することにも長けている。「すげえな、どこで勉強したの?」と聞くと、大学で「エコツーリズム」の学位をとったのだそう。コスタリカ、エコツーリズムを強化産業にしているだけあって、そんな学位があるんだね。

こういう橋を何本もわたる
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鳥と同様、植物にも全く関心がなかったが、2時間も解説を聞きながら森の中を歩いていくと、なんだか面白く感じてくる。変化する環境に対応して、生き抜くために、植物はそれぞれの生き残り戦略をとっている。虫やハチドリの関心をひくために鮮やかな色をまとうもの、逆に虫に食われないためにあらかかじめ葉に穴をあけておくもの、鮮やかな色がないので変わりに川に種を落として下流に流し、そこで花咲かせようというもの、他の植物にからみついて共生するもの、朝と夜で形を変えるもの等々、その差別化戦略の多様性には驚かされる。そして死んだ植物はまた土壌に還元され、森の滋養となる。個別の植物はそれぞれ生きぬくために頑張っているが、それが森全体をサステイナブルなものにしている。いやはや、勉強になりました。

・・・なーんていう風にコスタリカの自然に感銘を受けて、自然保護への意識を高め、はては寄付等の貢献をしてもらう、というのがエコツーリズム。カネはもちろんとるんだが、同時に自然保護に対する意識を醸成してもらおうという、「啓発的な」側面もある。
これはガイドがバカだとダメだ。だから大学で「エコツーリズム学位」をつくったり、おそらくその他の教育投資をいろいろやっている。「エコツーリズム」が成功しているまれな国らしい。

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ブログ王

  by helterskelter2010 | 2008-12-31 13:40 | Private Life

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