コスタリカ紀行② ―アレナル火山
キルギス出身のG氏と船を共にする。モスクワの大学を卒業したが、アメリカに移住して10年以上経つ。アレナル湖はウィンドサーフィンをやるのに絶好の場所であり、それがお目当てで毎年のようにコスタリカに遊びに来ているという。
聞いてみるとMTIの博士を持っていて(すげえ)、アビオニクス関連の会社を教授と立ち上げて、それを大企業に売却、今もアビオニクスのうち軍需向けの仕事をしているという。俺も航空機関連の仕事でロシアや東欧に調査にいったことがあるので、しばしリージョナルジェット市場の今後や戦闘機ネタで盛り上がる。G氏、エンジニアだが他の分野にも関心が高く、
「Chicago 大学だと、Levitt教授のFreakonomicsを読んだよ。あれは面白いね。Undercover Economistって本も読んだ。日常の事象を数式を使わないシンプルな論理で解き明かしていくのは興奮するよねー」と。
まさか経済学の話で盛り上がれるとは思わなかった。本当のインテリだ、この人。
ロシアにとどまってビジネスする気はなかったの?と聞くと、
「ロシアは石油と兵器産業しかないね。それに政治が本当に腐敗している。プーチンはクレイジーだよ。たしかにロシアにいれば大金を稼ぐチャンスはあるかもしれないけど、僕はずっとアメリカで仕事するつもりだよ。」
なるほど、若くてまともな連中はやはりロシアはおかしい、と思っているわけだ。こりゃロシアにとっちゃ深刻な頭脳流出だな。
連絡先を交換し、またアメリカで会おう、と握手し別れる。
アレナル火山のふもとには天然温泉がある。そこで妻としばしリラックス。はっきりいって日本の温泉に比べてぬるい。まあ、外も暖かいのでモヒートを飲みながらリゾート気分を楽しむ。
日本の露天と異なり、なんかトロピカル。植物がどでかい。
俺に禅の修業は早すぎた
少しでも面白い!と思われた方はポチッとお願いします!
→ブログ王
by helterskelter2010 | 2009-01-03 15:03 | Private Life