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年収50万ドルキャップ

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オバマ政権、公的資金の注入を必要とする金融機関の経営陣のサラリーを50万ドルに制限。1ドル90円とすると年収4500万円。$30million(27億円!)近くをもらっているJPモルガンのCEO、Jamie Dimonなんかはおおっぴらに文句をぶーたれたらしいが、まあこの状況だとしょうがないでしょう。

バンカーがこれまでもらっていた金額に比べれば、4500万円は「ショボイ」。でも米国の納税者の平均年収は4万ドル(約360万円)。そして今、ウォールストリートの名門銀行も、その米国納税者たちの払う税金から公的資金注入してもらっているんだから、「俺はウン十億円もらうだけのことはやっている」と胸を張るCEOは、よほどのKYか、幸せな人なんだろう。

他方、「そんな報酬じゃ、経営再建するのにいいCEO人材が来なくなっちゃうよ」という批判もある。それは一理あるが、次の点に留意しなければならない、とFTのコラムは述べる。まず、年収4500万円上限は、メチャ厳格な適用ではなく、既にこれまで政府からもらった以上のカネをまた要求する場合に義務化される、というもの。また、現金ではなく、stockという形なら4500万円を超える報酬を得ることができる。このstockもvesting periodが長く、企業再建後に回収できるようなもの。つまりリターンを得られるのは長期であって、短期的な損得が企業経営に影響を及ぼさないように工夫をしている(らしい)。

それより気になるのは、CEOの報酬ではなく現場で働くバンカーの報酬の今後。この部分が抑えられると、金融から優秀な人材が流出する、という懸念をあげる声もチラホラ。たぶん平気年収は下がるでしょう(それでも水準自体は高いと思うが)。その場合、これまでの「Greed is Good」的なカルチャーがどういう風に変化を迫られるのか?そこらへんが気になる。すでにUBSなんかは、バンカー一般の報酬体系の変革を進めているようだ。

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ブログ王

  by helterskelter2010 | 2009-02-08 16:49 | Career

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