MILES DAVIS ―Ascenseur Pour L'Echafaud
最近、夜聞いてるのはコレだな。ルイ・マル監督の映画「死刑台のエレベーター」のサントラ。Miles Davisの作品の中でも最高傑作に近いと思っている。そりゃKind of Blueとか後期のフュージョン系も最高なのはモチロンだが、この作品はその出来のわりに知られていないような気がするので。オススメしとく。
とにかく映像とのフィット感が素晴らしい。夜のシャンゼリゼを彷徨するジャンヌ・モロー。アンニュイなトランペットの響きが、モノクロ画面に染み入る。カッコよすぎる。映画自体もメチャ良い。俺はこの映画を大学生の頃だかに見て、「横浜の片田舎で俺は何やっているんだ、もっとすげえ何かカッコイイことをしなければならない」、と焦燥感にかられたのを思い出す。結局何もできなかったが、学生時代に見たり聞いたりした無数の映画や音楽が、今自分が「カッコイイ・カッコワルイ」と判断するセンスを形作ったのだとすれば、まあ意味のないことではなかったのだろう。「若いうちはとにかく一流のものを体験しなさい。音楽でも映画でも何でも」と手塚治虫先生も言ってるしね。何が一流なのかは必ずしもはっきり分からないのが厄介だったりするわけだが。
SO DAMN COOL.
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by helterskelter2010 | 2009-04-15 14:09 | Music