MONKEY BUSINESS ―その他、投資銀行関連の書籍

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MONKEY BUSINESS。今更ではあるが読了。投資銀行の仕事にフォーカスした読み物ではLIAR'S POKERも有名だし素晴らしかったが、アレは主にマーケット部門が主役だったのに対して、MONKEY BUSINESSは投資銀行部門(IBD)が主な舞台。ちなみに投資銀行といっても、セールス&トレーディングと投資銀行部門とは、まったく仕事もカルチャーも違うので、「投資銀行」というコトバを使うときは注意が必要。

いやー、しかしMONKEY BUSINESSはバカ受け。超笑える。文章もブログみたいなタッチなので、あっという間に読める。日本語版もあるみたいだが、ムダに熱いテンション、下世話でアホな感じを味わうにはやはり原語でオススメしたい。知的な人が狙って書く「バカ」な文章だ。そしてあなどれないのが現場の描写の生ナマしさ。MBAに来る学生、特にアメリカ人はほぼ皆読んでいる本だが、元バンカーのヤツに聞いても「ああ、あの本に書いてある内容、かなりの部分、ホントだよ。ハハハ」と自虐的に笑う。

2001年の発行だが、今読んでも通じる部分がある。本の内容はITバブル時代なのでよりイケイケな空気かもしれないが。要は、高給にあこがれて投資銀行に入社したMBA卒の若者2人が、週100時間労働、イカレタ上司、本質的でないアホみたいな雑務への従事、私生活の崩壊、といったことに耐えかねて会社を辞めるまでの話。入社するためのインタビューを受けるところなんて、俺が受けたインタビューとも共通しているところがあったりしたので、これから投資銀行を受けようとする人には参考(?)になるかも?

特に面白いのは、若手に降りかかってくる、ピッチ作成にまつわるイロイロなしょうもない雑務の話。印刷を間に合わせるためにコピーセンターのスタッフを買収したり、資料の内容は二の次で、フォントサイズやグラフの色といった体裁をえんえんと直して徹夜したり・・・・・

ていうのは、まあこの本ではかなり極端に描かれているものの、俺の前職(コンサル)でもこういうようなことはあったわけで。やっても意味ないシミュレーションをやらされたり、資料に「厚み」をもたせるためにあんま関係ない参考資料を山ほどつくって継ぎ足したり(笑)。俺の残業時間を返せ、と。
こういう「その会社の中では常識だけど、外から見ると異様」って話は結構あって、他業界の人と話すたびにそういうネタで盛り上がる。某メーカーはメールアドレスに役職名を入れているから、人事異動するたびにメアドが変わって七面倒くさいとか、某金融機関では目の前に部長がいても、若手は直接話しかけてはいけないとか、某官公庁では大臣は「神」扱いなので大臣の一言二言で官僚が東奔西走するとか・・・・・・
今でも商社のある部門では裸踊りして営業したり、証券会社の営業ではクツをコップ代わりにしてビール飲むとか、まあ面白いオハナシはたくさんあるわけで、こういうの本にしたら売れるんじゃないかと思うけど(笑)。

毒気にあてられた人は、例えば以下の本で口直しをするといいでしょう。投資銀行をもう少し前向きに描いていて、バンカーもカッコイイかも、と思えるようになる。かもしれない。

巨大投資銀行。主人公がどんどん出世していくのに自分を投影して、恍惚しましょう。「モルガン・スペンサー」という投資銀行がでてきます(笑)。取引の仕組みなんかも意外に詳しく解説。小説としてもすごくいい出来。
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投資銀行青春白書。大学学部生向け。表紙が全てを物語っている。ディール・プロセスの概要も分かるようにできている。まあ、主人公のようなタイプの子はほとんど投資銀行にはいないと思うが・・・・
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ブログ王

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  by helterskelter2010 | 2009-04-21 02:39 | Books

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