THA BLUE HERB ―祈りなどは無駄 左胸に仏陀 右腕で弾き出すライムコンピュータ

何とTHA BLUE HERB(以下、TBH)がCMに使われています。これはびっくり!日本にいる親友から教えてもらった、このGATORADEのCM。代理店の担当、誰ですか(笑



TBHってのはコアなファンは多いものの、ジャパニーズ・ヒップホップの中ではアングラな存在。まずMステとかでは絶対お目にかかれない存在(笑。北海道出身の2人組、「北からいただく」「時代は変わる」とうそぶきつつ、超ドープなトラックと、他とは一線を画す重たいリリックでとてつもない存在感を放っていたが、ついにCMなんていうメジャーな媒体で聞けるとは思わなかった。まさに時代は変わりましたな。

TBHを知ったのはDJ KRUSHのMIXアルバム「CODE4109」(ちなみに神アルバム)に「知恵の輪」が収録されていたことがきっかけか。大学生のころ。なのでファンになったのはやや遅め。知ってからは、友人とレコード・CDを買い漁ってはむさぼるように聞いた。日本語のヒップホップは、残念ながらカッコイイものは少ないんだけど、TBHのヒップホップはなんというか、「俺、日本語話せて、日本語のラップ理解できて良かった」と思える出来。TBHのBOSSが書きラップするリリックの内容はとにかく濃く、熱い。あまりの熱さに、下手すると「長渕節」との親和性を嗅ぎ取ってしまう女子にはいたく不人気だろう。俺だって、コレをデートのときにかける勇気はない(笑。

明らかに、「SAY HO!!」といってクラウドとともに陽気にはしゃぐ類の音ではない。聞くもの1人1人と精神のタイマン勝負を挑むかのような、内省エネルギーの密度が高いラップだ。BOSSがSUCKER MCに向ける視線は厳しい。

「お前一人で来い、と言っただろう」
「靴の底に入りこんだ小石程の奴が」
「あんなくだらんものをよくもアンダーグラウンドだと言い切ってくれた
オマエは大方にわか仕立てのファンだろ」
「この世界でやって行こうと思ってるんだったら 一度ペンをもったんだったら 痛い痛いって泣き言言うな」
「シャレにもならん下手なライムならしゃべるな」

なので、体調が悪いときにはオススメできない。体調が良くても、2時間も聞き続けるようなシロモノじゃない(俺には)。友達とよくマネして日常会話に無理やりBOSSのリリックをはさんでたなー。意味なく説教される周りは迷惑(笑。

TBHには確かにオリジナリティがある。サウンド面ではCOMPANY FLOWのようなILLなビートを持ちつつも、よりトライバルな音、リズムのずれをうまく取り入れているDJ ONOのオタク加減が見事に発揮されているし、なによりBOSSの日本語のラップ、これは他には絶対にないものだ。

初めて青山CAYでライブを見たときの衝撃。NEIL YOUNGの「DEAD MAN(映画のサントラ)」のギターリフをバックに現れたBOSSのフリースタイルを観たときの衝撃は大きかった。男らしさ爆発の罵倒系ラップも嫌いじゃないけど、やっぱり俺が好きなのは「知恵の輪」みたいな、知的表現を過剰にして、内省ワールドをぐるぐるとスパイラルに追求していくようなラップ。大げさな感じは、小林秀雄のようでもあります。



「落ちた灰の重さが 瞑想の深さを示す そう こうしてる間にも 映像が
太陽が エレメント 6番目 直感 そんなに深くはないから もう少し前に来いよ

ボロボロと目から鱗 零れ落ちる程 黄金の要素を秘めた日本語
温故知新 俺が拾い集める 地下一階出身 言葉の錬金術師
気だるい幻覚に魘され 続けたメンタルトレーニングの結果
軽々 スピリチュアル 純度100%のパールや エメラルド そしてクリスタルを産む」

実にスモーキー、そしてランボオ的なリリック。この曲が俺的にはベスト。

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ブログ王

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  by helterskelter2010 | 2009-05-27 16:37 | Music

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