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ヘッジファンドの稼ぎ

2007年、年収トップのCEOはゴールドマン・サックスCEOのロイド・ブランクファイン($69Million)だった。便宜上、1ドル=100円としても69億円。すごいね。それでは、いわゆる「セレブ」はどうか?ブラピ($20M)、コービー・ブライアン($39M)だとブランクファインに及ばない。タイガー・ウッズ($115M)、オプラ・ウィンフリー($275M)あたりになると、ウォールストリートのCEOを凌駕する収入を得ている。

年収数億円レベルなら、俺の知っている人にもいる。でも、100億円を超えてくると、だいぶ「雲の上」感が強まってくる(笑)。今日の授業、ポートフォリオ・マネジメントでは、MBA生憧れの就職先の1つ、ヘッジファンドについて議論した。さて、そのヘッジファンドのマネージャーの年収はどんなものだろうか。

2008年の年収トップリストを挙げよう。レイモンド・ダリオ(Bridgewater):$0.8Billion、ジョージ・ソロス(Soros Fund Mgt):$1.1B、ジョン・アーノルド(Centaurus Energy):$1.5B、ジョン・ポールソン(Paulson & Co):$2.0B、そしてジェームズ・シモンズ(Rennaissance):$2.5B。

えーと、単位が「Million」から「Billion」に変わっていることにお気づきでしょうか。そう、ヘッジファンドの成功者は、1000億円オーダーの年収を得ていることになります。もう「雲の上」というよりも、「大気圏外」感だ(笑)。

特にジェームズ・シモンズは常にトップランキングに顔を出す怪物で、彼のファンドはなんと20年連続で平均40%のリターンを実現している(もちろんうまくいっていないファンドもあるが)。ちょっと複利計算してみたらどえらいことになることが分かるでしょう。彼はもともと数学者で、40歳くらいからファンド・ビジネスをはじめた。彼の採用するトレーダーも、MBAやエコノミストじゃなく、自然科学系の博士が多いのだそう。独自の定量モデルでポジションをはる戦法。

ジェームズ・シモンズ
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そして、昨年一躍脚光を浴びたのがこの人。

ジョン・ポールソン。HBS卒。
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サブプライム危機を予想して、モーゲージ債のショートで死ぬほど儲けましたね。ポールソンは2007年の年収トップで、その額はなんと$3.7B。4000億円近い年収です。はんぱねえ。人類史上最大の年収とも言われている。

面白いのは、最近ポールソンはモーゲージ債と金融機関の株を買い始めている、ということ。彼の予測能力を信じるならば、不況の底は脱した(不動産・金融は復活する)、ということか。分からないけどね。

なので、まあMBA生があこがれる仕事になるのは無理もない。でもこの人たちはほんの一握りの成功者。短期的に成果をだせないものは即刻退場、のヒジョーに厳しい業界であることもたしか。学歴も頭のよさも、リターンという成果につながらなければ全く評価されない。ある意味、ビジネスの総合力をつけるMBAはあんまし役に立たない仕事かもしれない(コンサルとかに比べてね)。

今後ヘッジファンドの報酬体系に規制が及ぶのは時間の問題だと思うが、それでも成功すれば桁違いの収入は得られることは間違いない。俺は天才的頭脳も、バクチ・センス(これ重要)も残念ながら持ち合わせていないのでムリだが。自信ある方は是非どーぞ。。今なら、、競合相手も少ない(投資銀行の自己勘定投資も抑えられているし)ので、どかんとリターンをゲットできるチャンスもあるかも。

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ブログ王

  by helterskelter2010 | 2009-05-28 16:56 | Study

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