「トライアンギュレーション」のススメ

就職候補の会社はどんなところなのか。自分にフィットするカルチャーなのか。宣伝はかっこよくしているけど、中に入ってみると、ブラックなんじゃないのか(笑)。会社選びをする人はみんな気になるところだと思うが、こういう情報が一番入手しにくいし、評価しにくい。一番いいのは実際に中に入ってみること、つまりインターンさせてもらえるのが確実な方法だが、それもできない場合はどうするか。

今回、俺も就職候補先のデュー・ディリジェンスで相当時間を使ったが、情報を集める際には「トライアンギュレーション」が有効。やみくもに情報を集めるのではなく、異なる立場の人に対しそれぞれ一定サンプルのインタビューを行う。例えば投資銀行A社だったら、

①A社内部の人間
②A社の競合の人間、A社のOB
③A社を使う人間(事業法人財務部、PE)


それぞれのグループで、情報のバイアスがどのようにかかりやすいか、またどのような情報を引き出しやすいかが異なる。①なら内部情報は引き出しやすいかもしれないけど、まあリクルーティング・チームの人はいいことしか言わないよね(笑)。②の場合、人によるけどA社の悪口を沢山聞くことになる可能性は高い一方、①の情報を少し相対化できる。③はかなり貴重で、実際にA社の仕事ぶりの評価を顧客視点で聞かせてもらえる。これ以外だと業界全般に通じているヘッドハンターの情報なんかも有益だろう。いずれにしてもこういう風にグループ化してそれぞれの特徴を意識しておけば、その場その場で聞いた情報で翻弄されずに、「誰が言った言葉なのか」を意識すれば、自分で情報を処理するときにもバイアスを受けにくく、より確かな評価ができる。

MBAがいいのは、上記の①~③のグループが学校にすべてそろっていること。投資銀行出身の奴、投資銀行を経て他業界に行った奴、コンサル出身・PE出身の奴、などなど。学生同士なので気軽に話も聞ける。(MBA王道のコンサル・PE・投資銀行に偏りはありますが)。

企業価値評価を行う場合、普通は1つの方法だけじゃなくて、いろいろなバリュエーション手法を使ってみた上で、ある価格のレンジを求めるのが常道だ。つまりマルチプル法、類似取引法、DCF法などを多角的に使って外堀を埋めていく。会社の中の雰囲気を知ろうとする場合でも、やはりいろんな角度から見ていったほうがいい。本当に、思わぬ情報がGETできることがあります。
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  by helterskelter2010 | 2010-01-11 16:21 | Career

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