「キャリア」について ―③... AND YOU WILL BE ONE OF THEM

3. ....and you will be one of them

忘れていたワケではないが、しばらく放置してしまっていたエントリーの続き。

前回までのエントリー
① JOB EXPERIENCE IS A STRATEGIC ASSET

②IF YOU DON'T LIKE IT, YOU WON'T BE GOOD AT IT

さて冒頭の「・・・あなたもその(組織の)一員になるのよ」というのは、マーケティングの教授が述べていたセリフ。そんなに好きなタイプの人達がいる組織じゃないけど、とりあえずカネ稼ぐために2-3年ガマンしてそこで働く、とか言っていても、3年後にはアラ不思議、あなたもその組織に染まっている。組織は確実に自分に影響を及ぼすので、人を良くみましょう、という話。

(1)業界、企業の文化は案外強力

組織文化がそのメンバーに及ぼす影響力てのは、案外バカにできない気がする。MBAだといろんな国籍・バックグラウンドの人と共同作業したり議論するわけだけど、意外にも国籍よりもその人のバックグラウンド(エンジニア、コンサル、バンカー、・・・)による考え方の違いの方を強く感じた。ものを考える際のクセ・視点、作業でこだわる所なんかがが違う(個人的印象だけど)。それだけその業界特有の仕事の仕方が身に付いているということかもしれない。

また、会社の文化というのも案外強力なようである。特にトップ企業と言われるところほど、中には宗教かと思うようなコーポレート・カルチャーが徹底されている。日系の事業法人のTさんとか、コンサルだとMさんとかかな(笑)。グローバルにトップやっていくには、国籍に関係なく強固な〝ONE FIRM”なカルチャーを敷くのが必要だから、コレも当然なのかもしれない。

いずれにしても、クセのあるカルチャーというのはあるもので、それが自分にフィットするかは良く考えたほうがいい。

(2)フィットした環境・組織で働くほうが成長しやすい

組織に染まっちゃう、というややネガティヴな捉え方だけでなく、前向きに組織とのフィットを考えるのも重要。やはりフィットした組織の方が仕事しやすいし、自分も成長しやすいように思える。

組織論の授業で「Complementarity」て概念を習った。メンバー同士のシナジーが強い組織ではなかなか外からの人材引き抜きが成功しない。給与面などで多少魅力的な条件を出しても、その人にとってはその組織の人間と協働するのが一番生産性が高いし効用が高いから、容易には抜けない。授業のケースではGOOGLEの開発チームにそういう「Complementarity」があるとかいう話だったけど、本当かなあ?とは思った。ただ、アカデミズムの世界ならもっとあり得そう。Boothに来ればFamaとかMurphyとかSUPER SMARTな人達と働けるよ、ていうのは若手学者にとっては金銭以上に魅力的ではありそうだ。

「俺、しごかれてこそ成長できるんデス!」と言う人は、そういう快楽原則がある人(=マゾ)だから、是非とも体育会系の組織に行っちゃってください。

(3)人に会う、実際に働いてみる、がイチバン

どうやってフィットを探るのか?やっぱりその組織の人間にたくさん会い、できれば一緒に仕事をしてみるに如くはないでしょう。そういう意味でもMBA留学中にできる「インターン」てのは本当に超価値高いと思う。インターンとそのためのシューカツで得られるものは、MBAの授業パッケージの3分の1以上の価値はある、と俺自身は思っている。

インターンできなかったとしても、ネットワークは絶対あるのだから、どんどん色んな人に会い・電話し情報をとるべき。その際、当然情報にバイアスはあるので、「誰が言った情報なのか」には気をつける。この辺は、過去エントリーの「トライアンギュレーションのススメ」をご参考。

さて以上が、就職先・転職先を探す上で留意してみるといいんじゃないかなー、というポイントでした。繰り返しになりますが、これはサラリーマン道を前提にしているので、アントレを目指す人には当てはまりません(人を採用する立場になれば多少は関係あるかもしれないけど)。

こうしてキャリアの戦略的価値、自分の志向、志向とのフィット、なんてことを振り返ってみていると、あんま国は関係ないな、自分が働きたい・働きやすい所で働ければそれでイイナ、と思い始めています。こう書くと当たり前ですが、MBA留学前の自分のキャリア観はもっと狭いものだったように思います。これもMBAで得た恩恵の1つでしょうか。授業ではなく、就職活動での苦労や、友人たちとのマジメ話・バカ話から刺激されたことがチリ積式に自分に影響してきたように思います。

最後にChicago Law Schoolのアルムナイでもあるカーライル創業者の1人、David Rubinstein氏のキャリア・アドバイスの言葉を引用しておきます。
成功者のスピーチを聞くとみな同じようなことを言うので別に誰のアドバイスでもいいんですが(笑)、この人のは非常にコンサイスにまとまっているしちとカタめなのが俺好みなので。LAW出身らしいね(他方、冗談うまいのはバフェット)。

Try to make yourself indispensible in the organization. Master one subject, make sure you know it better than anybody else.

Keep your ego in check. Make sure you get along with other people. Try to share the credit. Make sure that you are not focused on the wrong things—you don’t want to make money for the wrong reasons.

And make sure that when you do have some financial success, you give back to the community. Make sure that you are making the community a better place because of the wealth that you have.
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  by helterskelter2010 | 2010-06-04 14:29 | Career

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