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Chicago GSBアルムナイの方とのランチ ②

しかし、外資投資銀行の現場を見たことよりも衝撃・刺激を受けたのは、Tさんとのお話だった。今後のキャリアについて、非常に良いアドバイスをいただくことができた:

①リクルーティング
・インターンシップに関する情報収集・人脈作りなど、留学前から動くことが大事。渡米してしまうと、なかなかコンタクトできなくなる企業もある(特にPE)
・Chicago GSB生なら、どこの企業でも(特にMBA卒を欲している外資企業)会ってくれる。 とにかく動け!

②将来キャリア
・投資銀行で頑張れば、長時間労働と引き換えに数千万~数億円は稼げるだろう。でも、本  気で100億円以上稼ごうと思ったら、エクィティを持つ側に立たないといけない。起業家になら ないといけない。

①については、僕みたいな私費留学生にとっては死活問題。日本にいる間に企業の人事の方と話せる機会をつくれるといいよね、なんて話していると、その場でそういう会をセッティングすることが決まってしまった。というわけで、既に僕の知り合いには告知していますが、本年度MBA合格者の方、興味あれば是非ご参加ください!
(http://mba-dojo.com/cms/2008040116085302.html)

②については、Tさんの起業への熱い思いを聞き、こちらも胸を衝き動かされるような気持ちになった。日本の弱い部分は医療と教育だ、医療については既に今の投資銀行でチームを作って関わっている。教育についても日本の人材の質を底上げするような事業プランがあり、既に起業の一歩手前。Chicago GSBの2年目に受けたコースで教授に、「君たちはいい会社に入って偉くなることが出来る人たちだ。そんなことは分かっている。それよりも、自分たちが本当にやりたいことをやりなさい」と言われ、コースの締めくくりとして皆が「30年後の自分」について書かされたそう。30年後に果たすと思っていた夢が、MBA卒業後数年で急速に実現してきているんだよ、と笑顔で語っていたTさんの充実した表情。

100億円以上稼ごうなんて、思ったこともないし、そんなことができるのは自分とはまったく異質の人間、スーパーマンだけだと思っていた。でも話を聞いていると、Tさんも別にMBA留学前は起業することなんて考えていなかったそうだ。そういえば楽天の三木谷さんもそんなことを言っていた。僕も今からいきなり起業家になろうとは思っていないが、きっと留学すれば起業を当然のように考えている人々、実現している人々がいて、決して一握りのスーパーマンだけに許された領域じゃないんだ、と感じることができるのかもしれない(今は無理だけど)。

環境が人に及ぼす影響は計り知れない。哲学者オルテガの言葉、「私とは、私とその環境である」を座右の銘としていたのに、僕も気づかないうちに、毎日同じ会社の同じ人たちと接することを繰り返していく中で、まったく別の世界があるんだということに気づくことができなくなっていた気がする。今勤めているシンクタンクにはいったのも、大学院の閉塞的な雰囲気が嫌で、もっと現場でしのぎを削ってビジネスとアカデミズムを両方追求している知的な人たちと働き切磋琢磨したいと思ったがため。意識的に自分より優れた人たち、自分と異質の人たちの中にわが身を投じることで成長できると信じてきた。そういう意味では、MBA留学は自分を飛躍的に成長させるすごい機会だし、本当に楽しみでならない。
Tさんのブログにはとても及ばないけど、今後の成長と感動を記録できるように、このブログも更新していきたい。

  by helterskelter2010 | 2008-04-02 02:19 | Career

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