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物事を「外」から見るために

マネックスの松本社長のブログで、「中と外」をうまく使い分けていこう、という記事がある。
大きな転換を示す出来事が起きていて、自分がその渦中にいなくても、その「中」に自分がいるように想像して、来る変化に備える。
あるいは、自分がそのような変動の渦中にあるときは、近視眼的な見誤りをしがちなので、そこから一歩外に出た視点で考える。

変動とか大きな出来事というのは、例えば俺にとっては、今の金融危機や、まさに今Chicago GSBの「中」で経験しているMBA留学。金融危機については、今俺自身が関係者として渦中にいるわけじゃないけど、バンカーや教授、評論家等々の生の声にさらされているし、就職先として考えている点で、どちらかというと「中」に近い位置にいる。

「外」の視点に立つ、というのは今自分が置かれた状況を相対化して見てみる、ということに他ならない。でもマジで相対化して見るのは相当、難しい。MBAは今on goingで体験しているし、金融危機にしたって自分の今後の生活に影響するので、どうしても楽観的に考えてみたくなる。
どうすればいいか?やっぱり第3者の考えや声に耳を傾けるのがいい。自分の会社のことについては何でも分かっていると思っている、でも自分の意思決定が間違っていないかどうか不安だ、そういう経営者がコンサルを雇うのも、「外」の視点が欲しいから、という面がある。

俺はコンサルを雇うほど金がないので、詳しい人へのインタビューと文献調査でまかないます。てゆうかコンサルやっていた時も、基本的に情報収集はこの2つ。後は他国の事例、過去の事例をベンチマークして、今の状況との共通点・相違点を明らかにしたうえで、使えそうなインプリケーションをいただく。

てなわけで前置きが異様に長くなっちゃったが、以下の2冊購入してみた。

ジョージ・ソロスの本。遅まきながら。
薄いし読みやすそうだし、とあるバンカーの方から読んでみろや、と言われた。投資家側の考えを知るのにも良さそう。
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Daily Telegraphの記者によるHBS体験記&HBS批評。
実体験に基づいているのがミソ。そしてイギリス人(バングラデシュ生まれだがイギリス育ち)なのがミソ。イギリス人は日常生活、常に「外」の視点に立って自分の状況を風刺する、というアメリカ人からしたら感じの悪い趣味を持っています。俺はこの手の批評精神が大好き。
ChicagoGSBの体験を見る、1つの視角が得られそう。
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ブログ王

  by helterskelter2010 | 2008-09-25 04:54 | Books

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