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「キャリア」について ―③... AND YOU WILL BE ONE OF THEM

3. ....and you will be one of them

忘れていたワケではないが、しばらく放置してしまっていたエントリーの続き。

前回までのエントリー
① JOB EXPERIENCE IS A STRATEGIC ASSET

②IF YOU DON'T LIKE IT, YOU WON'T BE GOOD AT IT

さて冒頭の「・・・あなたもその(組織の)一員になるのよ」というのは、マーケティングの教授が述べていたセリフ。そんなに好きなタイプの人達がいる組織じゃないけど、とりあえずカネ稼ぐために2-3年ガマンしてそこで働く、とか言っていても、3年後にはアラ不思議、あなたもその組織に染まっている。組織は確実に自分に影響を及ぼすので、人を良くみましょう、という話。

(1)業界、企業の文化は案外強力

組織文化がそのメンバーに及ぼす影響力てのは、案外バカにできない気がする。MBAだといろんな国籍・バックグラウンドの人と共同作業したり議論するわけだけど、意外にも国籍よりもその人のバックグラウンド(エンジニア、コンサル、バンカー、・・・)による考え方の違いの方を強く感じた。ものを考える際のクセ・視点、作業でこだわる所なんかがが違う(個人的印象だけど)。それだけその業界特有の仕事の仕方が身に付いているということかもしれない。

また、会社の文化というのも案外強力なようである。特にトップ企業と言われるところほど、中には宗教かと思うようなコーポレート・カルチャーが徹底されている。日系の事業法人のTさんとか、コンサルだとMさんとかかな(笑)。グローバルにトップやっていくには、国籍に関係なく強固な〝ONE FIRM”なカルチャーを敷くのが必要だから、コレも当然なのかもしれない。

いずれにしても、クセのあるカルチャーというのはあるもので、それが自分にフィットするかは良く考えたほうがいい。

(2)フィットした環境・組織で働くほうが成長しやすい

組織に染まっちゃう、というややネガティヴな捉え方だけでなく、前向きに組織とのフィットを考えるのも重要。やはりフィットした組織の方が仕事しやすいし、自分も成長しやすいように思える。

組織論の授業で「Complementarity」て概念を習った。メンバー同士のシナジーが強い組織ではなかなか外からの人材引き抜きが成功しない。給与面などで多少魅力的な条件を出しても、その人にとってはその組織の人間と協働するのが一番生産性が高いし効用が高いから、容易には抜けない。授業のケースではGOOGLEの開発チームにそういう「Complementarity」があるとかいう話だったけど、本当かなあ?とは思った。ただ、アカデミズムの世界ならもっとあり得そう。Boothに来ればFamaとかMurphyとかSUPER SMARTな人達と働けるよ、ていうのは若手学者にとっては金銭以上に魅力的ではありそうだ。

「俺、しごかれてこそ成長できるんデス!」と言う人は、そういう快楽原則がある人(=マゾ)だから、是非とも体育会系の組織に行っちゃってください。

(3)人に会う、実際に働いてみる、がイチバン

どうやってフィットを探るのか?やっぱりその組織の人間にたくさん会い、できれば一緒に仕事をしてみるに如くはないでしょう。そういう意味でもMBA留学中にできる「インターン」てのは本当に超価値高いと思う。インターンとそのためのシューカツで得られるものは、MBAの授業パッケージの3分の1以上の価値はある、と俺自身は思っている。

インターンできなかったとしても、ネットワークは絶対あるのだから、どんどん色んな人に会い・電話し情報をとるべき。その際、当然情報にバイアスはあるので、「誰が言った情報なのか」には気をつける。この辺は、過去エントリーの「トライアンギュレーションのススメ」をご参考。

さて以上が、就職先・転職先を探す上で留意してみるといいんじゃないかなー、というポイントでした。繰り返しになりますが、これはサラリーマン道を前提にしているので、アントレを目指す人には当てはまりません(人を採用する立場になれば多少は関係あるかもしれないけど)。

こうしてキャリアの戦略的価値、自分の志向、志向とのフィット、なんてことを振り返ってみていると、あんま国は関係ないな、自分が働きたい・働きやすい所で働ければそれでイイナ、と思い始めています。こう書くと当たり前ですが、MBA留学前の自分のキャリア観はもっと狭いものだったように思います。これもMBAで得た恩恵の1つでしょうか。授業ではなく、就職活動での苦労や、友人たちとのマジメ話・バカ話から刺激されたことがチリ積式に自分に影響してきたように思います。

最後にChicago Law Schoolのアルムナイでもあるカーライル創業者の1人、David Rubinstein氏のキャリア・アドバイスの言葉を引用しておきます。
成功者のスピーチを聞くとみな同じようなことを言うので別に誰のアドバイスでもいいんですが(笑)、この人のは非常にコンサイスにまとまっているしちとカタめなのが俺好みなので。LAW出身らしいね(他方、冗談うまいのはバフェット)。

Try to make yourself indispensible in the organization. Master one subject, make sure you know it better than anybody else.

Keep your ego in check. Make sure you get along with other people. Try to share the credit. Make sure that you are not focused on the wrong things—you don’t want to make money for the wrong reasons.

And make sure that when you do have some financial success, you give back to the community. Make sure that you are making the community a better place because of the wealth that you have.
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  by helterskelter2010 | 2010-06-04 14:29 | Career

「キャリア」について ―②IF YOU DON'T LIKE IT, YOU WON'T BE GOOD AT IT

2. If you don't like it, you won't be good at it

コレは友人のダニエル氏が俺に語った言葉。彼はイェール大学在学中、優秀な同級生たちと同様、投資銀行でインターンをして、オファーももらったがそこには就職しなかった。その仕事が本当に好きになれなかったからだ。オファーを蹴った彼はTEACH FOR AMERICAに行き、教育という仕事にハマった。将来は教育ビジネスの立ち上げを狙い現在Chicago Boothでマネジメントとか戦略のコースを中心に学んでいる。

(1)自分にとっての「フィット」とは、「好きなこと」=(nearly equal)=「得意なこと」であること

ダニエルの言うように、できればやっていて好きになる仕事をしたい。そうすればその仕事もどんどん得意になり、成長しやすいからだ。自分目線から就職先を見ると、それが「フィット」なんだろう。当たり前でスミマセン。

好きだから得意なのか、得意だからますます好きになるのか、どちらが先かは分からない(多分両方アリ)が、嫌いなことがどんどん得意になったり、得意なことがますます嫌いになったり、というのはそんなになさそうだ。もちろん好きだったら必ず得意になるかというとそんなことは当然ない。それがゆえに「下手だけど好きなこと」は趣味にし、「得意なこと」は仕事にする、という二分法はもちろんリアルだしいいと思う。(趣味を仕事にしようとすると色んな悲劇が生じる可能性がある、がそれはまた別の機会に)。

俺は嫌いなことはなるべくやらずに好きなことをできるだけ沢山やりたい快楽主義人間。現実として仕事は生活の大部分を占めるから、できるだけ好きで得意なことを仕事にしたいと思う。なので、実務経験がSTRATEGIC ASSETだからといって、イヤなことを3年も我慢してやるのは本末転倒な気がする。

(2)「必要があればやれます」という程度ではCOMPETEできない

そんなに好きじゃない仕事をやっている人は、その仕事を本気で好きでやっている人には勝てない。
俺も前職では本当に色んなことをやらされ、中にはウザイ仕事もあった。「仕事だからしょうがねえか」と必要性に迫られてそれなりにアウトプットは出し評価もされたけど、その手の仕事は自分に向いていないとよく分かった。仕事を「選り好み」してイヤな仕事は避けろ、と言いたいワケじゃない。やらなきゃいけないイヤな仕事も当然あります(だから「趣味」を仕事にするのはオススメできない)。

一流プロフェッショナル・ファームのレベルだと、みんな優秀なので「必要に迫られて」やる仕事もある程度の水準で達成できるだろう。でも、そこから頭1つ飛び出るには、「好きで得意な」分野で成果を出すのが早いし現実的だ。自分の弱みを補填するよりも強みを圧倒的に伸ばす方が効率的。弱みを一生懸命になって補填しても、その分野をすでに強みとする人がいるわけだから、そこで競争優位は確立できない。

ダニエルみたいな優秀な奴は、投資銀行でもコンサルでもどこでもある程度まで余裕で通用できたと思うが、彼はそこで生き延びかつ成功するには本当にその仕事が好きじゃないとダメだ、と悟ったのだ。そんな彼にとっては教育ビジネスが最高の「フィット」だったわけだ。優秀な人は概して、優秀な人が行きたがる業界に引き付けられる。それは合理性もあるし良く分かるんだけど、それがゆえに行った先で埋没しちゃうリスクもある。あんだけ企業戦略では差別化が重要とみんな学んでいるのに、自分のキャリア選択となると一番競争が激しいセグメントに一斉大挙していく。

自分もある程度は器用で、どんな仕事もそれなりにうまく回せてはいたけど、MBAに来ると本当に比にならない優秀な奴が沢山いてヘコまされる。そうなると、自分の得意な分野にフォーカスして全ての時間・資源を投入しないと、本当のエッジが立たないことに気づく。

(3)「フィット」の探し方

既に述べたように、本当にやっていて、脳内の快楽物質が分泌しまくるような仕事じゃないと、長続きしないし絶対EXCELできない。自分の欲望に忠実であれ。

とはいえ、日々の雑務に追われていると、自分はそもそもその仕事のどういう特性が好きなのか分からなくなったりすることもある。俺は転職活動中、アホなせいか、しょっちゅうそういう状態に陥っていたので、判断するための座標軸が欲しくなった。自分の快楽原則。

こんなの↓
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自分がどんな特性に惹きつけられるかを、コレで判断する。超大雑把だけど、それがゆえに忘れにくい(経験上、要素が3つを超えると忘れやすい)。人によって要素は異なるだろうが、俺の場合はこの3つがイチバン重要。他にはワークライフバランスなんかもありえるのかもしれない。この3つをどのようにプライオリティづけるか考えることで、自分の志向をよりはっきり自覚できると思うのでありマス。

①INTELLECUTAL RETURN

俺にとってはコレが一番重要(したがってグラフ上の線が一番長い)。昨日より今日は俺はまた賢くなった、面白いことが分かった!と思える時がやっぱりアドナリン指数が最も高い。もちろんナニによって知的好奇心が満たされるのかは、人によって異なります。俺は具体的データを分析して、それを抽象次元にいったんファーンと上げてフレームワークをつくったりするのがどうも好きなようなので、そういう意味では戦略コンサルは向いているのかもしれない。抽象化ばっかり得意になって肝心のビジネスをまわせる実践力・判断力が疎かになるDOWNSIDEはあるけれど(経営コンサルと経営者の違い)。

②FINANCIAL RETURN

キレイごとはナシ。カネは大事。生活費稼ぐ意味でもそうだが、報酬は仕事をする1つの重要なインセンティヴでしょう。いくら稼げるかは、自分の仕事の市場価値を図る1つの重要な尺度であることは間違いないので、期待を大きく下回るリターンで仕事していたら、やる気も自信もでない。俺の前職は上記の「①知的好奇心」はそれなりに満たせたけど、日系企業ということもありリターンが非常に不満のいくものだった。MBAに来た目的の1つが、年収倍増だったし、実際それは実現できた。

もちろん「自分の視野を広げる」という高尚な目的(笑)もあったけど、MBAてのは高価な転職予備校みたいなもんなので、来ている大半の人の目的はキャリアアップやキャリアチェンジだ。ハード・スキル、ソフト・スキルを学ぶのもそれで自分の市場価値が高まる(と思う)からだ。この点、特に非米国人のガッツキぶりはすごかった。中国人の友達も自分の名前をSTEVENとか米国風の名前にして、がんがん米国企業にレジュメ送付していた。脱線するけど、彼らは本当に「稼ぐために」英語を学んでいるから、発音ヘタだろうがなんだろうががむしゃらに発言するね。目的意識が違うから、ジオスでちゃらちゃらやっていても実践英語が身につかないのは良く分かりますね。

このゲージが一番長いのは、トレーダーなどだろうか。短期のリターンを稼ぎ、アーリーリタイヤを目指すタイプなどは、この②の線が振りきれるほど長いだろう(笑)。

③SOCIAL RETURN

①と②は私利私欲の世界だが(笑)、自分の仕事が何か・誰かの役に立っている、という感覚がないと仕事を長く続けるモチベーションがなくなる(少なくとも俺は)。SOCIAL RETURNという言葉が正確か良く分からないけど、この指標はそういう意味。前職でやっていた調査の仕事でも、「こんなレポート作って、本当に役に立つのかな?社会的インパクトなんかあるんだろうか」て思っていた仕事は、本当に身が入らなかった。だからといって別に、社会に役立つ→よしNPOだ!という極端な話を別に想定していない(笑)。顧客のタメになる仕事をしている実感があればモチベーションはあがるもの。人間は社会的動物なので、社会的に評価されないと多分、不安になる。

①、②、③いずれも相互に完全に独立したものではないし、客観データではなかなか評価できない指標なので、結局主観的に判断するしかないのだが、それでも自分がフルタイムやインターンやりながら、上記の3つのニーズがどれだけバランス良く満たされているかを考えるのは有益だと思う。要は自分の欲望次元をなるべくクリアーにしておくことです。そうじゃないと目先の年収や、本当に自分がやりたいこととは関係ないことに振り回されちゃうと思いマス。
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  by helterskelter2010 | 2010-05-01 01:24 | Career

「キャリア」について ―①JOB EXPERIENCE IS A STRATEGIC ASSET

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久しぶりに、キャリアについて。
俺ごときがキャリアについて能書き垂れる分際でもないし、そもそもキャリアの考え方なんて個性の数と同じくらいあるんで今更何を、という感じだ。でもこの機会に自分にとって役立ったキャリアの考え方(というかキャリア選択で考えておくといいポイント)を簡単にまとめておきたいと思った。その理由は:

1.MBA受験目指す人や同級生・後輩からキャリア相談をよくされるし、相談のたびごとにあんまり違うことを言うのもマズイ。忘れないように自分の考えをこの機にまとめておきたい。

2.前職を退職してから、1年半近くも転職のことを考えてきたし、就職活動や友人との会話で得たいろんな示唆もある。転職目指してMBAを受験される方には何がしかの役に立つかもしれない。

3.MBAで得られたことの1つとして、キャリア観をじっくり考えられた、という点がある。MBAからのtakeawayの1つとしてのせちゃえ。


なので、なんら実証分析を伴わない、自分の個人的体験をベースにした一般論でしかなく、またそれがゆえにMBA→転職というルートに特にフォーカスしている(起業目指す人には役に立たないだろう)。業種としては、MBAの古き王道、コンサル・IBを特に念頭においている。ベタですね。

また、コンサル・投資銀行・事業法人のナニナニの仕事をやりたい、そのための面接攻略法・準備方法、といったSpecificかつ超実践的な内容でもない(まあ、また別の記事で書くもしれないけど)。そういうのは個別に先輩やヘッドハンターに相談したほうが、よりアップデートされた情報をGETできるでしょう。

能書きの能書きはオワリ。

キャリア選択を考えるときに、こういうことを考えておいたほうがいいんじゃないか、というポイント3つ。3つくらいにしとかないと忘れるので。

1.Job experience is a strategic asset

実務経験は何よりのValuable Asset。
転職当たり前の外資企業(特にコンサル・IB)の方にとっては当たり前のこと。でも、俺にとってはコレは会社辞めてMBAに来て強く意識させられた点。

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(1) 実務で学んだ知識・インサイト・身のこなし方はその深さ・定着性において他に代えがたい
 MBAでもファイナンスやマーケティングはもちろん学べる。しかも授業1コマ50万円もするんだ、そこで学んだスキルに価値がないわけがなかろうか(詠嘆)!! BUT、ハードスキルだけとりだしても、授業1学期分よりもコンサル・IBでガチに1ヶ月間働いた経験のほうが下手したらディープです(アカデミックには別かもしれませんが)。授業1コマ50万円だけど、それはこっちが払って勉強しているカネ。コンサルは1本数千万円、時に億を超えるフィーをお客さんからいただいて、それに見合う対価=アウトプットを数ヶ月間で出すように求められる。パフォームできなければクビ、というおまけつき。バンカーでも同じことでしょう、別にMBAの授業の底が浅い、といっているわけではなく、カネを払って得られる価値とカネを稼ぐために自発的に捻出しなきゃいけない価値のレベルが違うというだけです。それに、MBAの授業にはハードスキル習得以外の価値がもちろんある(というかそっちの方が大きい気がする)。

(2) 実務で得たスキルはポータブル。自分の「ポータブル・スキル」を磨くために会社を選ぶのもアリ  

実務で得たスキルには、会社を辞めて他社に行っても通用するスキルがある。もうエッサホイサと「企業特殊的熟練」を何十年も磨き続けて「ありがたや」と終身雇用の汁を吸う「社畜モデル」の時代でもないので、この「ポータブル・スキル」をいかに磨いて自分の市場価値を高めるかが非常に重要だろう。機械設備等の資本ではなく、「Human Capital」を競争力源泉にする企業が存在感を増していく時代では、なおさらそうなのだろう。

投資銀行のバンカーが転職する場合、面接で必ず見られるのがその人がどれだけ案件をやってきたかだ。どれだけ有名学校を卒業して、ピカピカの投資銀行に勤めていたとしても、マトモなディール実務経験がないとまず相手にされない。実務で得たスキルがないと、現場で「使えない」からだ。きついっすね。

逆に、既に磨いた「ポータブル・スキル」を武器に、もっとでかい仕事をしてさらにスキルを磨きたい、そのためにもっと大きな仕事のとれそうな会社に移る、というのもよくある現象。それでどんどん自分の「レジュメ」をバリューアップさせていく。

米国に来ると本当にみんな転職当たり前のマインドなので、まずはコレにびっくりした(頭では分かっていたが)。しかも転職の仕方がバラエティに富んでいる。MBA同級生の友達は誰もが知っているIT大企業でスター街道走っていたが、「もっと自分のスキルで腕試ししたい」とずいぶん小さなベンチャーに移ったやつもいる。日本だと「世間様」(笑)的にはイケテないキャリア選択なのかもしれないが、少なくとも俺の周りのヤツはそういう評価はしない。中小企業→大企業、大企業→中小企業への移動など当たり前かのようだ。「どの会社」にいたかということよりも、「何を」達成したかも重視する。もちろんBLUE CHIP企業に行くヤツはなんだかんだいって羨ましがられているし(コレをなかなか顔には出しません、奴らは)、それは日本でも米国でも同じような気はするが、やはり米国のほうが転職に対する心理的抵抗感が非常に低い気がする。

スキルからやや話がそれたが、「そこでどういう実務経験が得られるか」という観点から柔軟に就職先を選び、それをジャンプ台にして次の高みを目指す、という実務経験をアセットとして戦略的に捉えるMBA同級生たちの価値観には大分感化されたし、やっぱ前職にいたままではなかなかそういうマインドセットになりにくかっただろうな、と思う。

(3) ただし、やりすぎて「修行の無限ループ」にハマるのには注意!

「ポータブル・スキル」を携えて企業を渡り歩く、てのは木刀を手にした武蔵が各地の道場を破っていくみたいで何となくカッコイイ感じがする。でも実務でスキル向上できる面ばかりを気にして、結局自分のやりたいことができないのは本末転倒。

「起業したいけど、やはりコンサルで修行をしてから」「PEやりたいけど、やはりIBでスキル磨いてから」、というのはキャリア転向組が良く考える(俺も考えた)ことだし、実際大きく間違ってもいないんだけど、気をつけないと延々と修行ばかりして目的のDREAM JOBにたどり着かない。これはサイアクだ。若いうちはともかく、俺みたいに年とってくると尚更リスキー。

たしかバフェットが言ってたか、(上記のような相談をした学生に対して)「それは、セックスを楽しみにとっておくために、老人になるまでセックスを我慢するのと同じだ」(俺のうろ覚え)と。

起業に役立つスキルも、PEに役立つスキルも、本当は起業・PEそのものをやって得るのが一番なので、「やれる機会があるなら、やったほうがいいと思うよ」と俺のMBA先輩もアドバイスしてくれた。修行のために修行をしているような状況は、避けたほうがいい。

じゃあ自分が本当にやりたいことは、どうやって選べばいいのか?そんなん大学生のうちに見つけておけよボケ!!、ということでしょうが、俺も怠け者だったのであんまり深く考えていませんでした(合掌)。バフェットは「自分が得意なことをやれ」と言います。就職活動では良く、「自分に『フィット』する仕事・会社を選べ」と良く耳にします。でも「フィット」で何なんでしょう?面接官との相性?そんなことを次の2番目、3番目のポイントで触れたいと思います。
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  by helterskelter2010 | 2010-04-24 13:02 | Career

経済の新陳代謝

Distressed Investing & Restructuring Conferenceに行ってきた。場所はThe University Club of Chicagoで、なかなかに荘重な雰囲気の講堂。

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Distressed Debt投資や、企業再生について現状のトレンド、ケーススタディを各パネルでディスカッションしていく。スポンサー&ゲストスピーカーはなかなかに豪華。Blackstone Group(言わずもがなの巨大PE)、Rothschild(言わずもがなの名門投資銀行。M&AアドバイザリやRestructuingに特化)、Miller Buckfire(Rothschild 同様の特化型投資銀行)、Alix Partners(企業再生のコンサル)、Kirkland & Ellis LLP(俺が今受けているLaw Schoolの教授がパートナーやっている法律事務所)等。

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個人的にはチャプター11申請して事業再生した企業のケーススタディが非常に面白かった。対象企業、投資銀行、コンサル、法律事務所が連携して企業を建て直していくダイナミックな(かつシンドイ)プロセスを担当者が生々しく説明する。コンサルはCAPEXの削減、Working Capitalの効率化等をゴリゴリ進めるとともに、その企業のCash Lever(=Cash Flowを生み出す源泉)を絞込み、それをベースに新しいビジネスプランを構築する。そのビジネスプランをもとに、投資銀行は最適なCapital Structureを練り上げ、必要な財務リストラも進める。法律事務所はTax Issueの改善、債権者との契約見直し、チャプター11申請の手続きについてアドバイスする。いわゆるTurnaroundなんだが、ビジネス・財務・リーガルと、総合力を駆使してあたらなければならない案件のため、重要な論点が多く勉強になった。企業も生きるか死ぬかの状況なので、平時の資金調達や中期経営計画の見直しといったプロジェクトに比べると、緊迫感は比較にならない。

Legal TableではGMのリストラ案件に話が及んで、シカゴ・ロースクール教授のJack Levinが「あの時の政府の介入といったらサイアク」と、シカゴらしいコメントを吠えていたのが楽しかった。こういうコンファランスてのは、まあ講演自体はあんま面白くない一般論だけしゃべることが多いんだけど(それにも理由があるが)、やっぱ聞いているほうはポジション・トークを期待してしまう(笑)。

もともと事業再生には興味があったけど、

・一口に事業再生・Turnaroundといっても、いろんな職能・ステージの仕事がある
・米国の法制(チャプター11の前向きな性格)や資本市場の厚みは、事業再生ビジネスにsupportiveだ


ということがより良く理解できた。
他方、やっぱり相当にタフな仕事であることは間違いないわけで、Rothchildのバンカーによれば

「コップに半分水が入っているのをみて、『もう半分しかない』ではなく、『まだ半分もあるじゃないか』と思えるメンタリティがないと、Restructuring Businessには向いていないだろう」

最近は事業再生ビジネスのニーズはかなり増しているらしい(米国)。米国の何がすごいって、危機でヘコまされても経済の新陳代謝が活発なのですぐに立ち上がってくるところ。経済発展にはイノベーションはたしかに必要だけど、そうして創出された新産業に資本・ヒト・技術がすみやかに流れていかないと経済発展のスピードは上がらない。古い産業から、新しい産業へのリソース・シフトが必要だ。だから古い産業のスリム化や退出をスムーズに進めるのもとっても重要な仕事だ。VCとかと比べて地味だけど、そこに事業再生の(マクロ経済的な)意義がある。

ビジネスに萌芽期→成熟期→衰退期というライフサイクルがあるのだとすれば、そのサイクルをスムーズに回していくエンジンが米国にはある。VC・ベンチャーは萌芽期を牽引し、PE(バイアウト)は成熟期のビジネスをLBOやRecapで合理化し、再生ファンドや今回の事業再生ビジネスは衰退期の企業を再生させるか、あるいは他へのダメージが少ないように整理する。コレに合わせ、流動的な労働市場や厚みのある資本市場がデンとインフラとして整っているおかげで、実に経済の新陳代謝が良い。

これも政府が意図的につくりあげたのでも、短期的に出来上がったのでもなく、市場と技術が歴史的に展開してきた産物なんだが、まあ本当にたくましい経済だと思う。コーポレート・ガバナンスの展開なんかも、市場と技術のダイナミックな発展(+規制緩和)で生まれてきたいい例だけど、またこれは別の機会に。
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  by helterskelter2010 | 2010-04-17 12:33 | Career

保護されたシューカツ市場

日本最後の「国内保護産業」。そうなんだよなあ。アメリカにいると、本当に世界中から優秀な人材が、クソ面倒くさいビザの問題にstruggleしながらでもアメリカで働こうとしているのが分かる。英語がある程度できて、能力を認められれば仕事はできるのだ。MBA同期のInternational学生の友人でも、コンサルとか投資銀行の米国オフィスからオファーをもらっている奴は結構いる。超優秀な人ばかり。やっぱGSとかモルスタのNYオフィスに行けるような奴ってのは、ハンパないのですよ。

もちろん先のビザの話を含め、外国人にとってのハンデは小さくない(そういやTARP導入企業の外国人採用抑制の話はどうなったんだろう?)。それでも日本企業に入ろうとする場合の障壁(言語、文化、制度的・・・・)に比べたらたいしたことないだろう。まあそもそも日本企業に興味ある外国人は少ないし、日本企業もどこまで本気で外国人人材を登用したがっているのか?ていうのはある。でも今後、国内市場が縮小していく中、日本人であるというだけで優先的に採用される安穏とした環境は変わらざるを得ないだろう。日本人だけのプールから人材を集めた場合と、世界中の優秀な人材プールから人材を集めた場合、どちらが競争力が高いか。グローバル競争に勝ち抜くために企業は人材の多様化を進めざるを得ない。このままいく限り、国内の労働需要自体も減少していかざるをえないし、低賃金労働についても事実上、周辺アジア諸国の低賃金労働との競争圧力にさらされている。今は正社員の賃金下方硬直性がハンパなく強いけど、それもいずれは・・・

いまさらだが、アメリカでの就職活動ももっと本腰いれてやっても良かったかなーとは思う。もっとアメリカのコーポレート・カルチャーを理解できただろうし、どこででも食っていける自信をもっとつけられたかもしれない。まあその反面、こっちでシューカツするのは鬼のようにしんどいわけだが・・・。就職先の会社は、海外オフィス勤務のリクエストを飲んでくれているので、結果としては良かった。

それにしてもアメリカにいると、まあ普通に働いている人でもそんなに英語うまくない人なんてのはザラで、今俺が受けているマクロ経済学のイタリア人教授なんて、発音だけとれば俺のほうがうまいくらいだ。それでも働けるわけです。すごい乱暴だが、8割通じればOKという感覚で話していれば何とかなったりする。まあこれも職能によるので、弁護士とか営業セールストークとか話は違うかもしれないけど。俺も性格からか、何でもある程度完璧に近い状態に仕上げてから臨む、ということをしがちなのだけれど、それは時に心理的なハードルを高めすぎることにもつながる。「英語をネイティブ並に話せないと現地での仕事はできない」、てのは少なくともアメリカでは幻想で、案外言語に限ればハードルは思ったよりも高くないのだなと思った。とにかく就職できたらこっちのモンで、仕事やりながら英語はぼちぼち上達させていけばいい、という感じでしょうか。

「アメリカだと競争が激しくて大変なので、日本に戻ってもう少しゆるい環境で落ち着きたいんです」この間、ある一流米国大学の学部生(日本人)からこんなことを聞いたが、正直「ネイティブ並に英語も話せて米国のトップスクールにいるのに何てもったいない・・・」と思ってしまったよ。個人の志向や状況は異なるので独断的なことは言えないが(あるいは、海外の優秀人材が日本に回帰してくれる希少な事例なのかもしれない・・・譲歩しすぎ?)。日本企業でも競争がないわけではなく、ある意味アメリカより分かりにくい実に厄介な競争が内在していることも伝えたかったのだが、こういうのは実際働いてみないとなかなか実感を伴えないんだよねー。どうアドバイスすればよかったんだろうか。
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  by helterskelter2010 | 2010-02-27 01:10 | Career

GSを去ったカウボーイ

ブランクファインの後継者と目されていたJon Winkelried(Chicago Boothのalumni)がGSを去った理由。

兄貴分の(バフェットのfavorite banker))Byorn TrottもChicago Booth alumni。GSが窮地に陥ったとき、ともにバフェットにお願いにいったのだとか。GSのパートナーの出世争いの激しさと、ストック・オプションのダウンサイドリスクの怖さ(笑)が垣間見える記事です。ポールソンが彼の前のCEOコーザインを刺した経緯は俺も聞いたが、いやはや大変な職場です。

そんな大変な職場を去ったWinkelriedは「Lost the fire in the belly(仕事への熱いモチベーションを失った)」。いい表現だな。Long-term greedが必要とされるバンカーが燃え尽きたと感じるのは、まさに腹の中にたぎる炎を感じなくなったときだろう。
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  by helterskelter2010 | 2010-02-10 04:09 | Career

某社Full-timersの懇親会

さて卒業後は某コンサルA社に行くことに決めました。いろいろありましたが・・・昨日はChicago BoothからA社に就職する予定の人たちの軽いGet-togetherを素敵なD夫妻宅で開催。チーズやサラミをつまみながら、ワイン片手にワイワイ。うーむ、A社の面接は人となりをちゃんと見てますねー、みんなすごくいい人ばかり。俺も海外オフィスでの勤務に興味があるので、ここでグローバル・オフィスの知り合いをつくっておくのは良い。妻のもってきたセビーチェも大人気。勝手に「なんとかアワード」を受賞していました(笑)。
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  by helterskelter2010 | 2010-02-01 01:29 | Career

「トライアンギュレーション」のススメ

就職候補の会社はどんなところなのか。自分にフィットするカルチャーなのか。宣伝はかっこよくしているけど、中に入ってみると、ブラックなんじゃないのか(笑)。会社選びをする人はみんな気になるところだと思うが、こういう情報が一番入手しにくいし、評価しにくい。一番いいのは実際に中に入ってみること、つまりインターンさせてもらえるのが確実な方法だが、それもできない場合はどうするか。

今回、俺も就職候補先のデュー・ディリジェンスで相当時間を使ったが、情報を集める際には「トライアンギュレーション」が有効。やみくもに情報を集めるのではなく、異なる立場の人に対しそれぞれ一定サンプルのインタビューを行う。例えば投資銀行A社だったら、

①A社内部の人間
②A社の競合の人間、A社のOB
③A社を使う人間(事業法人財務部、PE)


それぞれのグループで、情報のバイアスがどのようにかかりやすいか、またどのような情報を引き出しやすいかが異なる。①なら内部情報は引き出しやすいかもしれないけど、まあリクルーティング・チームの人はいいことしか言わないよね(笑)。②の場合、人によるけどA社の悪口を沢山聞くことになる可能性は高い一方、①の情報を少し相対化できる。③はかなり貴重で、実際にA社の仕事ぶりの評価を顧客視点で聞かせてもらえる。これ以外だと業界全般に通じているヘッドハンターの情報なんかも有益だろう。いずれにしてもこういう風にグループ化してそれぞれの特徴を意識しておけば、その場その場で聞いた情報で翻弄されずに、「誰が言った言葉なのか」を意識すれば、自分で情報を処理するときにもバイアスを受けにくく、より確かな評価ができる。

MBAがいいのは、上記の①~③のグループが学校にすべてそろっていること。投資銀行出身の奴、投資銀行を経て他業界に行った奴、コンサル出身・PE出身の奴、などなど。学生同士なので気軽に話も聞ける。(MBA王道のコンサル・PE・投資銀行に偏りはありますが)。

企業価値評価を行う場合、普通は1つの方法だけじゃなくて、いろいろなバリュエーション手法を使ってみた上で、ある価格のレンジを求めるのが常道だ。つまりマルチプル法、類似取引法、DCF法などを多角的に使って外堀を埋めていく。会社の中の雰囲気を知ろうとする場合でも、やはりいろんな角度から見ていったほうがいい。本当に、思わぬ情報がGETできることがあります。
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  by helterskelter2010 | 2010-01-11 16:21 | Career

コンサル面接@NYC

ニューヨーク日帰りで行ってきました、某コンサルの就職面接。1時間×3回の面接。1日に10人連続で面接したりする投資銀行に比べて、時間は確かに短いかもしれないが、求められる脳の回転スピードが違う。フィットだけでなく、コンサル思考ができるかどうかをケースで試してくる。そしてフルタイム採用面接なので「~の市場規模を試算してみて?」みたいな単純なものではすまない。「状況認識→問題分析→対応策の提示」、まで一気通貫でやらにゃいけないし、考える時間もほとんど与えてくれないのでプレッシャーがすさまじい(笑)。一応、遅まきながらケース対策本みたいなものも読んでみたけど、そんな付け焼刃ではどうにもならないレベル。普段いかに深く考えているか、その積み重ねが問われますね。

なので全く結果に自信はないが、すごい人達(パートナーレベル)に会えただけでも、すごい収穫だった。投資銀行のMDもそうだが、コンサルのパートナーというのもみんなオバケですね(笑)。中でも今回は日本の支社長と直接話ができたのがスゴイ。ケース面接を超えて、気が付いたら「日本をどうすべきか」について2人で熱く議論してました(笑)。

インタビュールームでは他大学のMBA同期とも会えて嬉しかった。やはりというか、日本での就職活動は実にキビシイ、というのが共通した感想。トップスクールのMBAもってりゃ、まあどっかは入れるでしょ、みたいな雰囲気は一切ナシ。投資銀行はもちろん、コンサルも採用を絞っているので本当にキツイ。採用していても、即戦力重視なので、MBA生のポテンシャル採用の枠も限られているそうな(ああ、そのチャレンジをしようと思ってMBA来たのに・・・)。個人的には、3年後くらいにようやく雇用環境は良くなると見込んでいる(遅すぎる(笑))。労働市場を見通せなかったのは俺のトレーダーとしての才能の無さを露呈しているが、同じ状況でもやっぱこのタイミングでMBAに来ただろうな。そこはボヤいてもしょうがない。

かれこれ2年以上も転職のことを考えているし、コンサル・投資銀行の人にも一通り会っているので、転職支援サービスできそうなくらい知見は蓄積されたし(笑)、本当に自分がやりたいことも見えた。MBA来ていなかったら、キャリア形成についてここまでマジメに深く考えなかっただろうな。それだけでも本当に意味がありました。
就職活動の結果、幸い、無職になる心配はなくなったので、やれることをやるしかない、ということデス。

さて来週は今学期のFinal Exam。それが終われば、メキシコ・カンクンに脱出だーー!!シューカツもベンキョウも忘れてリゾートでリフレッシュするしかない(笑)!!

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  by helterskelter2010 | 2009-12-05 14:49 | Career

グローバル人材の活用

ボストン・キャリア・フォーラムてのは海外大学に在籍する日本人学生を主なターゲットとしたジョブ・フェア。外資企業だけでなく、日本の商社や独立行政法人なんかもブースをだす。参加企業リストにはアバクロがあって、「あれ?日本支社なんかあったっけ?」と思ったけど、やはり今年秋に銀座に第一店舗を出店するみたい。どういう価格帯にするのか、見ものです。最近のH&M、Forever21の成功を見ているだけに、そんな無茶な高価格にはしない気がするが。

今年の就職市場は実に厳しく、肌感覚としては昨年よりキツイかも。インターンは採用しても、フルタイムには門戸を閉ざしているパターンもチラホラ。思えば新卒の時も就職氷河期と言われ、心機一転してMBA留学したら金融危機で労働市場は超お寒い状況。つくづく俺は売り手市場とは縁がないなと思いつつも、まあ俺の世代はおよそ「景気のいい時代」ていうもののイメージが沸きにくいのでは。

スペイン人の友達は某有名コンサルのオファーをもらいながらも、「サムスンが本命。インタビューに備えてがんばらないと」と言う。ソニーや東芝なんて企業名はでてきません。優秀な外国人をとれない、ってのは結構ヤバイ状況なんじゃないでしょうか。サムスンの人気が高いので、「アジア系企業は欧米人に人気ないから・・」て言い訳は通じません。グローバル企業はグローバル人材をうまく活用する、という当たり前のことがなかなかできません。スペイン人の友達と話す中で、またしても日本の存在感の低下を感じてしまった。

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  by helterskelter2010 | 2009-11-12 13:21 | Career

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