<   2009年 10月 ( 19 )   > この月の画像一覧

 

ケース面接

いやー、元コンサルだからといってケース面接は楽勝、というわけにはいきませんね。ていうか15分程度で素晴らしいアイデアなど出るほうがムリというもので。いろんな課題に対する適したフレームを知っている、という意味では比較優位はあるのかもしれないが(これも練習すればすぐ身に付くけど)、じゃあフレームに従って考えていれば必ずいいアイデアが出てくるのか、というとそうでもない。

MBAで必ず触れることになる4Pとか3Cとか5フォースとか、どれもキーファクターを「抜けモレなく(MECEで)」おさえる、という面では非常に使い勝手がいいし確かに有効なんだけど、要点を網羅できたところで肝心のソリューションが切れ味よく思いつくとは限らない。ソリューションを引き出すための方法論としては使えるし確かに近道になるんだけど、最後の具体的なアイデア出しはやっぱりなんか直観力とか業界に対する知見が必要になってくる気がする。

5フォースとか、産業の魅力度を「事後的に」評価するには最強のフレームだと思うけど、それだけでForward-lookingな対応策が生まれるわけじゃない。ここに経営学ってのは学者だけの特権領域じゃない部分が関係してくる。学者は事後的に物事を説明するのは天才的だったりするけど、生の現場・業界知識が必ずしも深くないから、具体的なソリューション提示にはイマイチ迫力に欠けたりする(もちろんポーターは高いフィーもらってコンサルもしてますが)。他方、ビジネスに毎日接するコンサルはこの部分で付加価値をだせる可能性があるわけだ。

とか偉そうにいいながら、元コンサルの俺はこのケース面接というのが非常に苦手なのだ・・・だってプロジェクトではこんなシンプルなケースやらんでしょー。以上、いい訳でした。

少しでも面白い!と思われた方はポチッとお願いします!
ブログ王

[PR]

  by helterskelter2010 | 2009-10-29 14:49 | Career

Chicago Boothとはどんなところか?

先般ご案内したChicago Booth日本人在校生によるサイト、在校生メンバーが順番に記事投稿していくというスタイルをとっている。今回は俺の番で、とりあえずChicago Boothについてのイメージを持ってもらうために、Chicago Boothに対して持たれている(であろう)ステレオタイプについて批判的に回答する(笑)、という形をとりました。

そういえばこのブログでもChicago Boothの概要についてはまとめて紹介していないなー、と気づいたので、その記事を以下に転載しておきます。一応、俺の私物ブログではないのでこちらの文章は少しマイルドに仕上げております(笑)

---------------------------------------------
Chicago Boothについて俺個人の経験をふまえてご紹介しておきたいと思います。とりあえず、良くある質問・疑問に対して・・・

1.Chicago Boothといえば「ファイナンス・スクール」。

→半分ウソ!
Boothはファイナンスが強い、というのは真。Boothはファイナンスしかない、というのはウソ。

①授業では、最近アントレやマーケティングがかなりアツイ。これは入学してから肌で感じました。アントレやマーケティングの授業の人気は高く、有名な教授の コマのBid pointはインフレする一方です。例えばアントレだと、Experiential Learning系のNew Venture Challenge(起業ネタのコンペ)やBuilding the New Ventureなどは非常に人気で、学生の満足度も高いです。今年卒業された日本人の先輩はなんとNew Venture Challengeで優勝!

学生も多様なバックグラウンド。バンカーにあふれているわけではありません。ていうか俺の日本人同期7名のうち、金融出身は2名しかいません。

就職先も多様。2007年の職能別就職先を見ると、コンサル(25%)が投資銀行業務(21%)を上回る。まあ、investment managementとかsales & tradingを含めると、金融業界への就職割合は増えますが。

他方、ファイナンスが鬼のように強いのは言わずもがなです。MBAレベルじゃ物足りないぜ、という人はPh.Dコースの授業も受けることが出来ます。俺の1つ上の先輩には実際そういう猛者がいます。あと、周知のように経済学もトップレベルのFacultyを揃えている(コレがまたファイナンスの強さを支えている)ので、ミ クロ・マクロ分析をもっと突っ込んでやりたい、という人にもベスト・スクールでしょう。

2.授業はレクチャーが大半。

→大ウソ!
教授によってレクチャー/ケースのウェイトは異なるので、ケースばりばりの授業構成にするのも自由、初心者なのでまずはレクチャーで基礎を抑えたい、とするのも 自由。授業のレベル(BasicかAdvancedか)も選べる。コレはキャリア・チェンジを目指す俺には非常に優しいシステムでした。会計はど素人だったので 、入学した最初の学期はBasic courseから始めました。まあ、どういうスタイルの授業を受けたいのかは、up to youということです。

3.チームワークよりは、個人重視。

→大ウソ!
2.とも関連しますが、戦略系だけでなく、ファイナンス系 でも大半の授業ではグループで課題を解いたりケースの分析をします。チームワークは絶対必要になります。グループでやるのは大変なこともありますが、得るところも非常に多いです。他方、授業によっては個人 でやってもグループでやっても良い、というオプションを残している場合もあるのが、Boothらしいところでしょうか。つまりこれもまたup to you。

4.課外活動が冴えない。

→大ウソ!
同期の某氏などは、「BoothはParty Schoolだ」と言い切っているほど。毎週木曜日にTNDCという飲み会があるし、連日何かしらの飲み会の誘いがメールで飛んできます。Social eventには事欠かないということです。また、Student groupもいろいろあって、キャリア目的のもの(I-Bank group, Consulting groupなど)から、スポーツ系、趣味、ボランティアなど実に多様です。やりたいことがない、てなことにはならないと思います。自分でStudent groupをつくるのも自由ですし(実際、最近はFamily Business groupというのが立ち上げられた)。旅行イベントなどもあり、Global Citizen Groupというグループでは春休みにボツワナにボランティア+観光(?)旅行に行ったようです(非常に楽しかったとか・・・)。入学前にはRandom Walkという学生主体の旅行に参加するオプションもあります。これは入学前に友達をつくる+普段行けない所に行ける絶好の機会。俺は去年、ホンジュラスに行ってきてテキーラとラムを浴びるほど飲んできました。

5.Chicago は治安が悪い。

→半分ウソ!
日本にいるのと同じ感覚で外を歩かないほうがいい、という意味では真。でもそれはアメリカのどこに行ったって当てはまります。要はヤバイ場所・ヤバイ時間帯を肝に銘じ、 注意して行動する。Boothの本キャンパスがあるハイドパークは、夜中はあまり一人で出歩かないほうがいいエリアですが、University Policeが巡回しているし、みんなも分かって気をつけているので、周りの人間で危ない目に遭った人はいません。他方、ダウンタウンであれば、夜中でも全く問 題なく歩けます。俺の義理の親は映画「アンタッチャブル」のイメージが鮮烈で、「道を歩けばいきなり撃たれる」とかいう過剰な妄想を抱いていましたが、そんなことは当然 ありません。ていうか、そんなコトはみなさん知ってますよね・・・

-------------------------------------

あと付け加えるとすれば、よく「Chicagoってアカデミック過ぎてちょっとアレよね~」というコメントにも陰にも陽にも触れることが多いのだが(笑)、それについては当ブログの「Chicago Boothはアカデミックすぎるか?」という記事をご参照いただければ幸いなり。

少しでも面白い!と思われた方はポチッとお願いします!
ブログ王

[PR]

  by helterskelter2010 | 2009-10-27 07:41 | MBA受験

Jai Hoが口癖

昨日はまた別のコンサルのインフォメーション・セッションに参加。リッツ・カールトンでこれはまた美味しいディナーを頂きました。シカゴで行われるこの手の説明会には、Chicago BoothだけでなくKelloggやMichigan(昨日はいなかったかな)からも学生がくるので、なかなかに賑わう。他校の学生と久しぶりにあって親交暖めたり情報交換する場としても機能していたりする。

コンサルの人たちはやはり個性的な方が多くて面白いね。面接もしたのだが、特にパートナー・クラスの方はオバケみたいなものなので(投資銀行のMDもそう)、楽しかったけど超疲れた。別にケース面接するでもなく、普通に対談しているだけなんだけど、深いところつっこんで聞いてくるし、議論のスピードが速いのでついていくのがタイヘン。彼らくらいになると色んな視点・立場から物事を瞬時に見ることが出来、どんな切り口からでも問いかけしてくるから、1対1で話しているのになんだか4人を相手にしているかのよう。

説明会は後半で中座させてもらい、ウチの近くのパブに今度は向かう。シカゴにビジットに来てくれた方との約束。遅れて他の在校生も4人来てくれた。MBAのメリット、Chicago Boothの魅力、等々についてみんなで熱く語る。ビジットに来てくれた方も熱心にメモをとっている。若いのにこの段階でMBAを意識しているのに感心する。最後は俺も酔っ払って何しゃべってたか分からなくなったけど(笑)、お役に立てただろうか。

今日はTVで映画「MILK」を観る。ショーン・ペンの演技は神。この人は作品ごとに本当に別人になる。俺はHarvey Milkて人のこと、全く知らなかったけど、勉強になりました。例の「Slumdog Millionaire」も観たけど、アレも非常に良く出来た映画。編集というものの威力を再確認できます。そうえいばNamesakeにでていたオジサンも出演してた(最近ファン)。最近HBOで流れる映画は90%がクソだけど、たまにこういう当たりがある。

少しでも面白い!と思われた方はポチッとお願いします!
ブログ王

[PR]

  by helterskelter2010 | 2009-10-26 13:55 | Career

Chicago Boothの在校生サイトをオープンしました!

このたびChicago Booth MBAの日本人在校生により、以下のブログを立ち上げました。(↓リンクです)

Chicago Booth 日本人在校生のブログ
Chicago Booth MBAでの日々

このサイトは我々Chicago Booth MBAに在籍する日本人在校生が、「できるだけ多くの方々にChicago Boothについて知っていただきたい」という思いで立ち上げたブログです。実は昨年までは日本人在校生による非公式サイトを運営しておりましたが、現在諸事情により休止しております。休止している間は、こちらのブログから、“日本人在校生から見た生のChicago Booth”について、いろいろ情報発信をしていきたいと思います。またキャンパスビジット等についてのご相談もこちらの申込フォームで承ります。

まだ立ち上げたばかりで記事が少ないのですが、今後順次アップしていきます。この当ブログと合わせて皆さまの情報源となれば幸いです。ぜひ立ち寄ってみてください!!

少しでも面白い!と思われた方はポチッとお願いします!
ブログ王

[PR]

  by helterskelter2010 | 2009-10-26 00:40 | MBA受験

TEACH FOR AMERICA

今回Marketingで組んでいるStudy Groupはかなりメンバーに恵まれている。みんな優秀なのはモチロンのこと、モチベーションが高く前向きな議論がいつもできるのがいい。とくに議論していて「バランスとれた思考力持っているなー」と感心するのがDan。南米出身の長身、イェール大卒。深みのある低い声でゆっくり話す。要所要所でいい問いかけをして、ともすれば拡散しがちな議論の方向性を修正してくれる。

話していて面白かったのは彼の経歴。大学在学中に他のエリート学生の多くがするように、投資銀行でインターンをしたらしいけど、「俺には合わなかった」とのこと。「あの時点で合わない、と分かってよかった。好きになれない仕事なら、その道で成功するのは無理だからね。周りの学生で投資銀行に行くヤツも少なくなくて、俺も何となく行こうかな、と思っていたから、実際に体験してフィットが分かってよかったよ」。

それで彼が就職先に選んだのはNPOの「TEACH FOR AMERICA」。え?NPO?と思うかもしれないが、実はこの団体、アメリカのいわゆるエリート大学の学生の就職先人気ランキングの上位に名を連ねるのだ。仕事としては、新卒後いきなり2年間、国内各地の教育困難地域にある学校に常勤講師として勤める。その後はいろんなキャリアパスがあるようだが、Danは講師をコンサルティングする仕事をしていたらしい。

「教育コンサルティングをやりたいから、MBA卒後はコンサルティング会社で経験を積む予定だけど、最終的にはまた教育業界に戻るつもりだ。」

気持ちいいくらい目的が一貫している。こういう人もいるのね。彼ならマッキンゼーにでも入ってバリバリやった後、教育業界を引っ張っていく人材になるでしょう。日本でNPOが就職先ランキングの上位にくる、なんて時代はくるのだろうか。まあ、TEACH FOR AMERICAも、実はその後のキャリア展開に有利、という魅力があって学生が殺到している部分もあるらしい。いずれにしても、新卒後にそういう選択肢がリアルにある、ってのは新鮮な驚きでした。

少しでも面白い!と思われた方はポチッとお願いします!
ブログ王

[PR]

  by helterskelter2010 | 2009-10-24 14:41 | Study

某コンサルのインフォメーション・セッション

某コンサルのインフォメーション・セッションに参加。シカゴの高級フレンチ、「Tru」で開催。ここは去年、外資投資銀行も使っていた場所で、(シカゴにしては)手の込んだ料理をsmall portionでserveしてくれる、オシャレな雰囲気の店。自腹では来れないので、貴重なフリーディナーの機会(笑)。

b0131315_10131292.jpg


コンサルのパートナーの方2名が来て下さって、会社の説明とざっくばらんな質疑応答。MBA採用を重視しているとはいえ、シカゴまで来ていただくのは本当にありがたい限りです。久しぶりにコンサルの方と話したけど、やっぱり同じ畑だからか、非常に話しやすいね。コンサル語というものがあるわけじゃないんだけど、何か話しているときに頭の中にイメージしている図が見えやすいというか。ポイントがクリアーに見えてくるので、話していて気持ちがいい。俺と妻(元コンサル)の会話でもポイントがはっきりしていないとお互いイライラするから、これはもうコンサル病かもしれないが・・・・

さてこういうディナーは楽しいんだけど、同時に面接の延長でもあるので、参加者は振る舞いに気をつけたほうがいい(笑)。ひたすら飲んで食って、ではダメです。はては酔っ払ったりしたらアウト(笑)。無難なのは、適度に質問をして、業界・会社に対する理解と関心があることを示すこと。なんだけどこれが意外に難しかったりする。アメリカだと就職活動の場としてカクテル・パーティーとかディナーとかをやたら使うけど、日本はあんまそいう習慣がなくて慣れない、てのもあるだろう。俺もいまだに苦手だこういうの。

ただ、黙っているより質問するほうがずっといいことは間違いないんだけど、どうにも「~ってどんな感じなんですか?」とかいう不用意な質問が少なくないことにも気づく。学生とはいえこちらも社会人経験があるので、プロフェッショナルとして会話をしたいところ。相手は「仮説→検証→インサイト抽出」の繰り返しを日々の生業としているコンサルなので、質問も単なる「教えて君」的なものではなく、簡単なものでいいからある仮説をぶつける形で聞いたほうがいい。「素人の考えで恐縮ですが、外から見ていると~のように思うのですが、実際のところはいかがでしょうか?」という風に聞けば、相手も答えやすい(思い込みと実態のギャップに話をフォーカスできる)し、質問者もそれなりに勉強してきていることが分かるというもの。理想を言えば、回答を聞いてオシマイ、ではなく、その回答を踏まえて自分の仮説を修正し、それに対する新たな感想を述べるのがいい。また、質問を2段階ステップにして、1つ目の回答を得たことで「~だとすると、こういうことが言えますか?」と議論を展開できたりすれば、コンサル好みの会話になる(笑)。

どうでもいいような、あるいは意図の汲みにくい質問を単発的に山ほど繰り出すよりも、こういう展開の余地のある、あるいは意図のはっきりした質問を2つ3つでもするだけの方が、だいぶ印象は違うはずだ。前職で、1年に数十~100近いインタビュー調査を国内外でやってきた経験からして、このほうが相手にとって失礼にあたらないし、より有用な情報を引き出すことが出来ると思っている。

とはいえやはりコレを完璧に実践するのは難しい。前職ではインタビューの天才のような上司がいて、俺も間近で見ながらいろいろ技を盗んだけど、それでもあのレベルにはなかなか辿り着けないス。ビジネスのインタビューって、本当に高度なスキルを必要としていると思います。

ちなみにTruの料理は逸品でしたー。

少しでも面白い!と思われた方はポチッとお願いします!
ブログ王

[PR]

  by helterskelter2010 | 2009-10-22 11:53 | Career

SIGUR ROS

シカゴもぼちぼち寒くなってきた。今日は異例に暑かったが、今週後半からは気温がガクンと下がるようだ。寒くなってくると、聴きたい音も変わってくる。いつも冬になると聴きたくなるのがSIGUR ROSだ。

アイスランドのポストロック(でいいの?)・バンド。ビヨーク姉さんといい、アイスランドてのは時にすごい才能を生み出す。新譜を除いては、基本的にアイスランド語で歌っているので、聴いていても何も意味分かりません。でもそれがいいんだな。異国の詩がボーカルのヨンシーのファルセット・ボイスに乗せて奏でられ、BOARDS OF CANADAのバンドサウンド版みたいな演奏とあいまっていっそう幻想的な雰囲気をかもし出す。SIGUR ROS聴いていると、濃い霧のかかった、澄んだ湖をずーっと進んでいく感じの風景がいつも脳内にイメージされる。

「Svefn g englar」。アルバム全体の流れとしてはイチバン好きな、「Ágætis byrjun」に収録。映画「バニラ・スカイ」にも使われていた。他にも「Life aquatic」に使われた「Starálfu」なんかも本アルバムに収録されており、名曲ぞろい。ヨンシーのボウイング奏法が堪能できるのもいい。



「Ágætis byrjun」。いつ聴いても泣けます。


MOGWAIなんかと同様、1曲の演奏時間が平均的に長く、インスト部分も多い。ギターノイズのうねりで盛り上げていく曲なんかも少なくない(MOGWAIほどうるさくないけど)。MOGWAIがギターの轟音と反復メロディのカタルシスを追求し、かつロック的な要素を色濃く残しているならば、SIGUR ROSはもっと曲展開がドラマティックで、かつ牧歌的なサウンド・テイストが強い。MOGWAIを聴くと畏怖を感じるが、SIGUR ROSを聴くと憧憬や無垢なイメージを抱きたくなる感じだ。単なる思い入れだけど。最近は様式美に徹底してしまっているMOGWAI(それはそれでいいんだけど)を見ていると、今後の発展という意味ではSIGUR ROSのほうが面白いサウンドを生み出してくれるのかもしれない、と期待している。

「Saeglopur」。アルバム「Takk」収録。このアルバムは好きじゃないけど、この1曲があるだけで価値がある。高揚感がハンパないので、よく就職面接の前に聴いています(笑)



少しでも面白い!と思われた方はポチッとお願いします!
ブログ王

[PR]

  by helterskelter2010 | 2009-10-21 14:17 | Music

研修医さんとのランチ

Jr.がうまれた病院の研修医さん、Lさんとランチ。妻が入院していたときにいろいろお世話になって、一度ランチでもしましょう、と話していたのだ。Originally from Chinaなのだが日本の在住生活が長く、日本語ペラペラ。若い有望な医師の卵である。頭も切れるうえに非常に気の優しいナイスガイ。少しでも気が合って面白そうな人はナンパしてランチを設定する、というのがインターン中に身に染み付いた習慣(笑)。

アメリカの生活、勉強、日本の文化、恋愛話等々に話が及び、あっという間に2時間。いやー楽しいランチだった。終わりそうにない宿題のこともしばし忘れられたし(笑)。
昨日はハロウィーン・イベントでお会いしたノースウェスタン・ロースクールの人たちともかなり仲良くなれたし、なかなかに刺激的な日々。MBA1年目はハードスキルの習得(とインターンの獲得)に集中したため、いろんな人と交流する時間は少し犠牲になっていたが、2年目はソーシャル方面にギヤチェンジしようかな。

少しでも面白い!と思われた方はポチッとお願いします!
ブログ王

[PR]

  by helterskelter2010 | 2009-10-19 05:59 | Private Life

下ネタで学ぶマーケティング

Marketing Strategyの授業が面白い。セグメンテーション→ターゲティング→ポジショニング、というシンプルな分析ステップをベースに、あの手この手でケースを料理していく。ひたすら同じフレームを使っていくので、ファイナンスの授業のように知らなかった知識を毎回吸収していくという感触は味わえないけど、どんな複雑なケースに対してもシンプルなフレームを使いこなして何らかの結論をだすトレーニングになっている。

Ann McGillという女性の有名教授なのだが、昼過ぎの授業で下ネタをかましまくる。
「独身と既婚者、どっちがセックスの頻度が多いと思う?」
「(生徒一同)独身!」
「ブー!はずれ。既婚者よ。新規顧客を獲得するコストと、既存顧客を囲い込むコスト、どっちが高い?前者のほうがずっと大変よ。毎晩バーに繰り出して、一生懸命女性とおしゃべりして、それでうまくデートに漕ぎ着けるのは半分以下の確率。さらにデートをしてすぐにセックスできる確率もまた、多くない。独身は自由だから奔放にセックスしまくれると思ったんだろうけど、独身のあなたたちのほとんどは自分が思っているほどイケてないし(ここで生徒爆笑)、相手が必要なセックスをするにはコストがかかるの。他方、既婚者の場合はどう?すぐそばにあなたを好きでいる人がいるじゃない。ほとんどコストをかけずにヤレるわ。潜在市場が大きいからといって、すぐに既存顧客を無視して新規顧客をむやみに追いかけるのは賢明じゃない、ってことよ」

あるいは、スライドを映すOHPの首の部分のねじが緩んですぐに下に傾いてしまうのを見て、
「このプロジェクタ、バイアグラを飲ませる必要があるわ」
とかいきなりつぶやいたり、下ネタの絨毯爆撃を繰り返す。

一応、まわりの女性の反応を見てから、俺は笑うことにしています(笑)

少しでも面白い!と思われた方はポチッとお願いします!
ブログ王

[PR]

  by helterskelter2010 | 2009-10-16 11:19 | Study

フィッツジェラルド論②

b0131315_0373329.jpg


カネを持つこと・持たないことの悲劇、これは(小説「ハゲタカ」を持ち出すまでもなく)実に現代的なテーマだ。資本主義の極北に向かって走る米国で生まれた作家だからこそ書けたテーマかもしれない。米国に住むと良く分かるけど、本当にこの国は資本主義がむき出しになって人に影響し、都市を形作り、社会を動かしていることを感じる。もちろんそればっかりではないのだけれど、長い歴史・伝統(これもフィクションとしてだが)を梃子にスカした態度をとれるヨーロッパとは、やはり違う。「カネがある→金持ち→ハッピー」、あるいは「カネがない→貧乏→アンハッピー」、だとマンマなので面白くないから、小説や映像作品の場合、大体その逆をとって「金持ちだけれどアンハッピー」あるいは「貧乏だけれどハッピー」的な線で書かれることが多い。あるいは、「貧乏だけれどハッピー→結局金持ちになる」ていう苦節が報われるおとぎ話的な展開も少なくない。そしてその大半は面白くない話が多いですね、現実感&深みがないので。

フィッツは圧倒的に「金持ちになったけどアンハッピー」パターンが多いのだけれど、こんな通俗的な線で書いているのにその小説のクオリティは恐ろしく高い。俺は他に知りません、こういう作家。1920年代はカネを得て、あるいはさらに得ようとして享楽の日々を過ごし(カネだけのせいではなくゼルダ側の原因もあるが)妻ゼルダを実質的に失う経験をし、また1930年代はカネがなく不本意な日々を過ごして自分を磨耗させていったフィッツだからこそ、書きえたのか。

投資銀行でインターン中、いろんなシニア・バンカーと話をしたが、「カネのためにやっているんだよこの仕事」とはっきり迷いなく答えてくれる人もいてそれはそれでなかなか刺激的でした(笑)。たしかにもらえるカネは多ければ多いほどいい。そうに決まっている。でもそれはあくまでも「その他の条件は一定のまま」(よく経済学で使いますね)とした場合に限る。でもそれは普通、あんまありえそうにない。カネを稼ぐにはそれだけ働かなければいけないし、そうするとその分労働時間・ストレスも増えるだろう。そしたら家族のための時間とか、自分の健康とかに影響が及んでくる。カネだけ増やしてその他の条件は変えないままにする、というのはなかなか難しいことだ。また、カネを消費する側面だけから見れば、所得が増えれば増えるほど、カネを1単位ゲットできることで得られる効用は逓減していく気もする。年収500万円だったのが10万円アップで得られる効用に比べれば、年収1億円で10万円アップで得られる効用はやはり格段に小さいだろう。消費する使い道も限られてくるしね(妻はいくらでも使い果たせる、と豪語しているが・・・・)。もちろんカネでカネを増やす投資になると話は別ですが。

つまりはカネを持つことによるプラス面・マイナス面、光と闇、Pros and Consを自らの経験を通して鋭く洞察したところに、フィッツのすごさがあるのだなーと。あくまで一面から見た評価ですが。金持ちになったけど本当に好きだった女はゲットできませんでした、それだけで長編一本書いてなんて通俗的な作家だと思っていたけど、そこにはフィッツ自身の金持ちに対する憧れとコンプレックス(ちなみにここで言う金持ちは桁違いレベルの資産家を指す)が小説の登場人物たちに結晶化されているのだということに気がつく。それも金持ちの生活を捨てて修行僧みたいになって精神世界を追求する、というんじゃなくて、愛していた身近な女性を追い求める、というのがいい。その意味では後半そういう精神世界にぶっ飛ぶヘミングウェイの「キリマンジャロの雪」は(すげえ好きだけど)やはりとっつきにくい。

そもそも何がプラス面・マイナス面なのか、何がPros and Consを分けるのかを描くにはそれらを評価するための判断基準が必要なわけだけど、それがフィッツの場合、女性に対する愛(とそれを通じた自己の回復)だったりしたわけで、そういう判断基準・信念を自分で明確に意識して一貫して作品に表現しきったところから、俺はフィッツは「慧眼の士」だと思うのです。どんな方向に進むにせよ、そういう自分の信念の軸=本質を見抜くことこそが、大変だけど大事なことだと、最近良く思います。まあフィッツは自分の信念の軸を意識しながら、それに反する道を歩んで破滅する人物像ばかり描いていますが。

そんな意味も込めて、Helter Skelter Jr.の名前には「慧」という字と、ミドルネームにFitzgeraldという名をつけていたりします。MBA友達には「リーダーシップを持てる人間ということで、元大統領JFKのミドルネームを拝借した」と説明しているけど(笑)。Jr.くん、いつかこの記事の意味を理解してくれると嬉しいんだがなー。それにしてもフィッツもJFKも死に様はひどいので、そこはマネしないてくれよ。

I'm tired of your crappy talk. Just gimme milk quick, will ya?
b0131315_0394337.jpg


少しでも面白い!と思われた方はポチッとお願いします!
ブログ王

[PR]

  by helterskelter2010 | 2009-10-15 00:42 | Books

SEM SKIN - DESIGN by SEM EXE