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LAW SCHOOLの授業

前にも書いたかもしれないけど、「Structuring PE~」というLaw Schoolの授業を今期とることにした。BookstoreでCourse Packを見て即後悔。

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Course Packがダンボール箱1つ分なんて、初めて見たよ。信じられないので、本屋の兄ちゃんに本当にコレを買うのか、と確認してしまったほどだ。(これでも最近はマシになって、少ないほうらしい・・・・)
写真を見れば分かるとおり、開いたらもう返却はできない。ちなみに他の授業にも共通しているが、Course Packというのは、開けなければ所定期間内に返却してRefundもらうことができる。
まあ予習もしないといけないし、えいやとOPENしましたよ。

中身を見て再び挫けそうになる
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600ページ強あるCourse Packが、まとめて6冊なり。MBAの授業でも、参考文献とか結構まじめに読むから、授業1単位につき学期を通して合計1,000ページ(ケース含む)くらいは読んでいるけど、これはそんなレベルを優に超えている。Law Schoolの人たちは、みんなこんなREADINGの苦行を積んでいるのだろうか。法律の条文とか、Skimしても意味分からないし、これは困ったもんだ。マトリクスとかフローチャート、あるいは数式で表現してくれ~と思いたくなるが、この法律ってのも会計とかのように1つの言語なんでしょう。

最後の学期てのはみんな少なめに授業とって、旅行とかゴルフに興じるのがデフォルトかと思っていたのだが、そうはならなそうな今日この頃。あい、がんばります。
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  by helterskelter2010 | 2010-03-30 13:23 | Study

森見 登美彦「きつねのはなし」

最近は本屋でも平積みで、売れに売れているとか。森見登美彦氏。若手です。これまで若手といえば阿部和重くらいしか読んでいなかった(読めなかった)けど、森見氏は阿部氏よりもさらに若く、俺と同世代!同世代でこんなに才能ある人が現れるのは、本当に嬉しいものです。

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一番有名なのは「夜は短し歩けよ乙女」ですかね。まあ恋愛小説なんだけど、非常にエッジの立った登場人物の魅力と、現実とファンタジーを行ったり来たりする感覚(ガルシア・マルケス的な不可思議イベントが目白押し)、それに独特な表現・セリフがオモチロく、ぐいぐい読ませる。ポップな筆致ではあるのだが、文章のそこかしこに古典へのオマージュが見られる――ので、使っている語彙は結構難しかったりする。(実際、古典をリミックスした「新釈 走れメロス」なんて作品も出している。これも良い)。マンガみたいな展開、奇想天外なキャラクターのオンパレードでも、話がふわふわとしたファンタジーに飛んでしまわず、リアリズムを失わないのは、こういう古典文学を換骨奪胎している書き方と、京都という実在の場所を舞台にしている(かなり具体的な情景描写がされる)のが利いているのかもしれない。

純文学ってのは、死とか絶望をテーマにして強面に書かねばらなん、というありがちな縛りから気持ちよく解放させてくれる。もうイヤになるくらい深刻な小説とか多いんだけど(そしてキライじゃないけど)、読んでいて腹の底が明るくなるような小説だって同じくらい重要だ。ソーダ水の泡のように楽しく弾ける言葉を味わえばいいのです。

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というような「夜は短し歩けよ乙女」に対して、本作「きつねのはなし」は一転、ダークで、じっとりうなじに汗をかくようなジャパニーズ・ホラーです。「夜は~」のようなオチャラけた感じはゼロ、文章の書き方も完全にギヤ・チェンジしている(ので、「夜は~」みたいなのを期待している人は要注意)。

感想としては、趣味も入るけど俺はかなり好きだな。「夜は~」よりも好きかもしれない。表題作含めて4編が収録されていて、どれも舞台はまた京都。俺的には「きつねのはなし」と「水神」、この2つが出色だった。魔物の存在を背後にうかがわせるんだけど、魔物が直接でてきて人を食うとかではなく、いろいろな不可思議な現象の裏に魔物の「気配」を感じさせるだけ。古本の匂い、雨の降る前の匂い、水の音、果物の匂い、ぬるっとした手触り・・・と、(日本ホラー特有の)視覚以外の感覚もじわじわ攻めてくる表現はさすがで、読んだ後はツタがピタッと脳にからんだように、小説のイメージがしばらく頭から離れない。ブキミなり。

「きつねのはなし」での「私」と「ナツメさん」のやり取りなどは、「夜は~」にはないエロティックな余韻もある(あからさまなエロじゃないよ)。夏目漱石の「草枕」の主人公と「那美」とのからみを想起させるけど、深読みしすぎかな。

ただ、「夜は~」と「きつねのはなし」にも共通する部分はある。
それは「縁」というものを軸にして書かれている、という点だ(邪推ですが)。

「縁」は英語だと「カルマ」という大げさな言葉になる。英語のクラスで「袖刷りあうも他生の縁」を英訳したときは、仕方なく「縁」の訳として「カルマ」を使ったけど、これは裏に輪廻転生という派手なコンセプトを感じさせる。この場合は、そんな大げさなものでなくていい気がする。偶然と呼ぶほど奇想天外なことでもなく、されど必然と呼ぶには当初の想定からだいぶ外れた出来事。人と人、人と物との出会いの中に、この偶然と必然の間の微妙な感覚に触れる― そういうのが「縁」だったりする。

「夜は~」は読めば分かるとおり、「私」と「黒髪の乙女」が、いろいろな縁で強烈な個性を持つ楽しいキャラクターたちに出会い、そのキャラクターたちに押し合いへし合いされながら話が進んでゆく。キャラクター・ドリヴンなストーリー展開だ。最後はメデタシメデタシな恋愛モノで、しめくくりも「こうして出会ったのも、何かの御縁」で終わる。

他方、「きつねのはなし」(プラス一連の収録短編)も、奇妙なモノのやり取り(「きつねのはなし」の物々交換)や、「胴の長いケモノ」との遭遇(とくに「魔」での展開)等を通して、気づかぬうちに異形の世界の者たちと出会ったり、憑依(?)されたりすることで話が進む。どちらかというとイベント・ドリヴンなストーリー展開なので、出てくるキャラクターの数や「夜は~」ほど多くない。こちらは普通はできれば避けたい「不吉」な「縁」で、かかわりあったがために不幸な目に遭うというもの。

「きつねのはなし」収録の「果実の中の龍」で、この「縁」に対してかなり直接的に言及している箇所がでてくる。

「こうやって日が暮れて街の灯がきらきらしてくると、僕はよく想像する。この街には大勢の人が住んでいて、そのほとんどがすべての人は赤の他人だけれども、彼らの間に、僕には想像もつかないような神秘的な意図がたくさん張り巡らされているに違いない。何かの拍子に僕がその糸に触れると、不思議な音を立てる。もしその糸を辿っていくことができるなら、この街の中枢にある、とても暗くて神秘的な場所へ通じているような気がするんだ」

「夜は~」で展開される「縁」は、なかなか楽しいものだが、「きつねのはなし」の場合は、「縁」がもたらすダークな側面が全体を覆っている。

自分では完全にコントロールできないのが「縁」だが、「きつねのはなし」の怖いところは、自分が全く気づかないうちに、その「縁」が実は誰かに―(天城さんに?ナツメさんに?)予見されているところだ。上で引用した文章で言うと「とても暗くて神秘的な場所」が、実は自分の今後起こる不幸な運命をあやつっているのではないか、という不安。一人称「私」で書かれているので、読者は主人公に感情移入しながら読んでいくんだけど、それまで意識的に行ってきたことには実は他の誰かの意図が含まれていた、と物語の終盤で気づくのがえらい怖い。それも、嫌な予感とか気配をだんだん濃霧のように充満させながらクライマックスまで持っていくのが非常にうまいもんだから、後味悪い悪い(笑)。

「夜は~」みたいなポップ・ファンタジーも好きだが、本作のようなホラーものも是非書き続けて欲しいな、と思う。あ、本作のBGMはASTOR PIAZZOLLAの「SUITE PUNTA DEL ESTE」なんかが宜しいかと。


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  by helterskelter2010 | 2010-03-29 01:50 | Books

最近のJr.

Tシャツの柄、BLURの「COFFEE & TV」のプロモにでてくる牛乳パック・キャラに似ているので気に入っている。
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いきいき育っております。
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  by helterskelter2010 | 2010-03-24 11:02 | Private Life

WILLIAM EGGLESTON -DEMOCRATIC CAMERA

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ART INSTITUTE OF CHICAGOでは、写真家WILLIAM EGGLESTONの大規模展示がされている。彼はカラー写真をアートとして認めさせた功労者と紹介されている。Dye transfer printingという技術(KODAK開発)を使っているのが特徴的で、色が普通の写真よりもかなり鮮明に現れるのだ。特に赤色がすごい。

俺が最初にEGGLESTONの作品に触れたのは、PRIMAL SCREAMのアルバム・ジャケから。「GIVE OUT BUT DON'T GIVE UP」。

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PRIMALはかなりEGGLETONが好きみたいで、その後の作品のジャケ写にも採用している。たしかにCDジャケにするとカッコイイ絵が多いよね。

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今回の展示で見ていて良かったのは「LOS ALAMOS」の作品群。60年代後半~70年代前半くらいかな、アメリカ(南部多し)の日常風景がほとんどだけど、その時代・その場所だけに立ち込めた空気感みたいなものがある。彼の写真を数枚、連続で見ているだけでロード・ムービーの主人公になった気持ちにさせてくれるのだ。写真に限らず、この時代のアメリカをベースにした映像、文学は何かすごく惹かれるんだよねえ。ヨーロッパほど洗練されていないんだけど、何か独特の詩情があり、退廃的とまではいかないけど、何か乾いた感じがするというか。

コレ一番気に入った
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これまた素晴らしい展示!5月23日までやっているよ。
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  by helterskelter2010 | 2010-03-23 15:18 | Art

教育論 

グロービス代表、堀義人氏の教育論。教育論というのは、基本的に「~すべきだ」論である。「~という人間を育てるべきだ」、だから「~という教育をすべきだ」。だから教育論は思いっきりその人の価値観に関係してくる。怖いですねー。だから俺は人の教育論にはそうそう口出しできません。堀氏の「やっぱ体育会だろ、オラ!」てのも個人的には趣味が合わないのだが、それは「趣味」の話。でも堀氏のブログ・エントリーで役立ったのは「ありえる進学パターン」と、「育てたい人材像のポイント」(堀氏のね)を整理してくれているところ。Jr.の学校とかも考えなきゃいけなくなるからね。

「進学パターン」は以下の5つくらいあるとか(抜粋):

(1)小中学公立高校大学受験
(2)インターナショナル・スクール
(3)海外のボーディング・スクール
(4)私立小学校から大学までのエスカレーター式
(5)公立小学校から中学受験をする(公立、私立、国立を含む)
他、海外移住して海外の学校に行かせるなどの選択肢もある。


俺は中学まで公立で、私立高校受験→国立大学受験だから上には入ってないか。私立高校→私立大学受験もないな。(1)のサブカテゴリでいいのかな。堀氏によれば(1)はとりえないらしいんだけど、今は中学受験で私立にはいっちゃうのがデファクトなんでしょうか?

教育論の難しさの1つは、ついつい自分が受けてきた教育にひっぱられすぎちゃうこと。ポジティブにもネガティブにもありえる。「俺がロクな学校行けなかったから、何が何でも息子を東大にいれさせる」とか、あるいは逆に「全寮制高校で俺は人間として鍛え上げられた、だから息子も同じにする」とか。下手すると自己否定か、自己正当化の過剰に陥るのが怖いス。自分が受けてきた高等教育が良かったとしても、時代は変わる。Jr.が大学に入るのは、俺が大学入学したときから数えると34年後。そりゃ時代変わってますわな。人材に求められるニーズも変化しているでしょう。あんまり自分の教育経験を参考にするのもバイアスかかりすぎですね(サンプル=1だし(笑))。

じゃあなんでもかんでも自由放任にすると、子供をSpoilさせちゃうリスクもでてくる。そうするとやはりある程度の「育てたい人材像」に基づいて教育してあげないといけない。そんな「人材像」なんて、俺と妻が決めちゃっていいんでしょうか。ブルブル。

ちなみに投資銀行のMD・EDとかオフィサークラスの子供は、上記の(2)インターナショナル・スクール、(3)海外ボーディング・スクールに通わせている人が相対的に多かった(俺が話しを聞いたバンカー全体を母数として)。お金あるからというのもあるし、外資系に勤めているからか、「やっぱ英語ができんといかんだろ」だそうデス。他方、俺の知り合いのヘッジファンド・マネージャーは、「英語もいいけど、インターナショナル・スクールとか行くと『日本語のできる外国人』みたいになっちゃうリスクはあるよ」とか。なるほど。インターナショナル・スクールというと、宇多田ヒカルとか芸能人の2世さんたちのイメージしかありませんでした(無知)。でもシカゴで仲良くなった医師の卵、Lさんはインターナショナル・スクールをでているのだが日本のこと良く知っているし、「将来は日本に戻って医師をやる」と言っている非常に優秀なナイスガイ。まあ一概に何も言えないわけデス。

本当に大変ですね、教育って。自分のためじゃなく、人(=子供)のために意思決定していかないといけないので。自分を育ててくれた両親に驚嘆させられます。
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  by helterskelter2010 | 2010-03-22 08:29

日本のPE市場

The Economistの記事。潜在的には投資案件がありえるのだけど、実際にいいディールがなかなか実現しない・・・内容は1、2年前から聞いている話とおなじだけど、よく整理されている。

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カーライルとかアドバンテッジとか、今はどうなんでしょう(一時期はすごい勢いでしたが)。PE市場低迷の理由はいろんな外部要因。

1. 文化的要因
第3者による投資を忌避する経営側。あるいは企業売却しても、従業員の雇用は守るという条件を曲げない。なのでLBOの肝であるその後のリストラができない(=企業価値向上ができない)。

2. 財閥、銀行の影響
企業グループなるものがあるので、不振にあえぐ中規模企業もグループとか系列バンクから資金支援してもらっている。グループ内でいろいろ融通してもらえるので、米国のようにいきなり資本市場のプレッシャーにされされてPEの投資を仰ぐ、というパターンにはなりにくい。

3. 政府によるクラウディング・アウト
「企業再生支援機構」などの政府関係機関が不振企業の支援に積極化することで、民間PEの投資機会を奪っちゃっているんだって。

PEコースの教授が、「君たち、今はVulture Fundをやるいいタイミングだよ。ただし非常に高度なスキルを必要とするがね」。と言っていたけど、日本だと投資ターゲットへのプレッシャーという意味でも、資金調達の手段という意味でも資本市場が米国とは異なる発展をしている(ココ、言い方気をつけました(笑))ので、難しいのかな。Economistが挙げている要因は全部外部環境要因だから、民間企業ががんばってすぐにどうにかなりそうなものではなさそうですね・・・・PE投資って、仕事としては本当に面白いし魅力的なんだけど。
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  by helterskelter2010 | 2010-03-21 03:08 | Research

HOUSE OF CARDS

「このイカサマまがいの景気がふらつきだす前に、金持ちになってリタイヤしたいもんだよな」

ちょっと前に放映されていたドキュメンタリー番組。CDOがぶっ飛ぶまでの経緯に焦点を当てている。NHKの「マネー資本主義」みたいにやたらに大風呂敷にしていない分、つくりが丁寧だし現場の感覚が伝わりやすい(NHKのはひどかったな)。



トリッキーなことはせず、しかるべき人にしかるべきインタビューをして積み上げているのが好感もてる。まあそれでも盛り上げるところは盛り上げているけど(BGMに注目(笑))。住宅ローンの現場(Lender とBorrower)から始まり、徐々にウォールストリート、CDOを購入した海外投資家へと射程を広げていく。規制当局にももちろん話を聞いており、なんといってもグリーンスパンへのインタビューはコレ、必見じゃなかろうか。住宅価格の暴落にBetして儲けたヘッジファンドや、トリプルAあげすぎやないかと批判されている格付け会社の関係者にもインタビューしており、とにかく当時関係した主要なプレイヤー全てから話を(もちろん完璧ではないけど)話を聞けているという点で、かなり貴重な情報だ。

前半のLoan Lender Officerの話もすごい。スタディ・グループのC君から聞いたのと同じような話が・・・・「ピザのデリバリーやってたガキが、Loan Officerになって月に2万ドル稼いでいた」とか、そのLoan Officerに高級車を売ってた男(=Daniel Sadek)が、おいしそうだと思い自分もLoan Officerになったくだりとか。このDaniel、Qucik Loanというローン会社をつくってピーク時には月に500万ドル稼いでたとか・・・・アホみたいな映画撮って、1億円を超えるフェラーリをクラッシュさせたり(フェラーリ・エンツォが・・・(涙))。

厨房にカネ持たせるとロクなことにならない事例(笑)↓



論文とか記事で情報はフォローしてたけど、やはりこういうドキュメンタリーは当時の生の感じをつまむのにいいね。もちろんバイアスかかっているので気をつけないといけないけど。

番組は丸ごと、ここで観られます。期限設けていると思うけど、お時間あればぜひ。
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  by helterskelter2010 | 2010-03-18 15:49 | Research

Chicago School Economist's View+雑記

Chicago Boothの著名経済学者へのインタビュー特集。このすさまじいメンツの授業を普通に受けられるなんてなんて幸せなんでしょう・・・というのはGeeky過ぎるでしょうか。でもFamaの授業はMBAの学生が軽い気持ちで受けると大変に痛い思いをするらしい(笑)。PhDクラスでもきついレベルだとか・・・・

以下雑記。

全く関係ないですが、池田信夫さんブログでちょろっと紹介されているハイデガーの「ニーチェ」、すごくいい本だよなあ。見て思い出しました。ニーチェ読むより分かりやすい(笑)。

Pandora Radioは、確かに画期的。BECKはカテゴライズできない、というのはなるほど。ビートルズなんかも全てのジャンルを包含しているから、時代別にセグメント化しないといけないかもね。(ラバーソウル時代とサイケ時代は全く別のバンドのサウンド・・・・)

ムム!イギリスの中でブリストルがもっとも「MUSICAL」な街に選ばれた!「都市人口あたりのミュージシャン輩出率」が指標か?いや、よく分かりませんが、最初見たとき90年代半ばの調査結果かと思った(笑)そしたらやはり取り上げられているのはMASSIVE ATTCK、PORTISHEAD、TRICKY・・・・いや、みんないいアーティストだけどチト古くないかね?

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懐かしくなって、最近出たMASSIVE ATTACKの新譜「HELIGOLAND」も聴いてみる。悪くないです。色気のあるドープ過ぎないサウンドは健在で、やっぱりカッコいいなーと思う。でも車で聴いちゃうのはやっぱり「BLUE LINES」(My all-time best 10!!!)か「MEZANNINE」。ごめんよMASSIVE。
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  by helterskelter2010 | 2010-03-15 06:42

ART FESTIVAL @ I-HOUSE

Chicago大のInternational House (通称I-house)でやってたArt Fesに参加。面白い人たちにたくさん会えて、いやー楽しかった。一応妻も日本の詩・俳句等を英訳した作品(?)を展示していたが、周りの人たちの出展作品はガチなレベル。Facebook上ですごい数のファンを有する若手アーティストの版画作品、MBA学生の奥さんでシカゴに来ているがペインティングはプロ並レベルの人の作品、妻の友人であり美人カメラマンAさんの光る写真作品、後輩の日本人MBA学生Yさんの奥さんであるNさんの優雅なフルート演奏・・・・・

昨夜、なぜか俺も手伝わされながらテキトーに精魂込めて仕上げた訳詩とはいえ、、同じ土俵で陳列してもよいのだろうか、これはとんだBAD IDEAだぜ、とチキンな俺は早くもその場を立ち去りたくなる。が、妻は1ミリもひるまず、自分のコーナーの前で自慢気にその場の人たちに詩を説明。そもそもが翻訳なのに、自分の作品であるかのよう。そしてJrを俺に預け、ただ酒があるとみるやビールとワインをあおりまくってエンジョイ。その豪胆ぶりにホレ直しました、はい。

以前英語クラスでクラスメイトだった人とのうれしい再会などもあった。若手アーティスト(スーダン人)の旦那さん(Chicago大のPhD)とは意気投合し、メシを食う約束もできた。Booth生も来てたけど、結局就職とカネの話ばかりになってしまうので(笑)、違う志向の人ともたまには話したい。

さて今から深夜までFINAL EXAMの準備をするか・・・・・(鬱)
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  by helterskelter2010 | 2010-03-13 13:41 | Private Life

PUZZLEとMYSTERY

エンロンのケースはきつかったなぁ。オプションの組合せとかイマイチ苦手だ。Financial Instrumentsをとっておけばよかったか・・・

エンロン関連で面白いのがこの記事。国家安全保障の専門家、Gregory Trevertonの示した「PUZZLE」と「MYSTERY」の違いをテーマにしながら、エンロン事件とは何だったのか考察していく。

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オサマ・ビン・ラディンの居場所が分からないのは「PUZZLE」。ビン・ラディンがどこにいるのか分からないのは、その情報が十分に入手できていないから。彼の居場所を突き止めるカギは、彼の居場所について知る誰かからの情報提供にある。

他方で、フセイン大統領打倒後のイラクがどうなるかは、「MYSTERY」。コレには単純な答えはない。「MYSTERY」に迫るカギは、情報の多寡ではなく、状況の判断や不確実性の評価にある。

「PUZZLE」ととらえるか、「MYSTERY」ととらえるかで、その後の対応も変わってくる。9.11テロの動機を「PUZZLE」と考えるならば、対応としてはCIA要員を増やし、アルカイダに関してどんどん情報を収集していくことだ。そうではなく、「MYSTERY」と考えるならば、情報をこれ以上収集するよりも、むしろCIAの分析精度を上げたいと思うだろう。あるいはFBI、国防省等他の機関との連携を密にしたいと思うかもしれない。

エンロン事件は当初、「PUZZLE」だと思われていた。「情報開示が不十分で、うさんくさい取引を隠していた」んだ、と。しかしそうではないんだ、とこの記事は言う。SPVを使った取引について言えば、財務諸表を精査すれば分かることだった。実際、エンロンの利益が過大評価されていることに気づいた新聞記者は、別にエンロン内部の告発者から情報を得たわけではなく、財務諸表をじっくり読んで数字を照合することで事実を明らかにしたのだ。ウォーターゲート事件の「ディープスロート」がいた訳ではないのだ。問題は、このSPV取引がクソ複雑だということだ。SPV取引を分析したPower Reportというのがあるのだが、そのうちの1つの取引を分析するのに専門の教授でも数ヶ月を要したそうだ。

エンロンは数千のSPVを設立して取引を行っていた。問題が「PUZZLE」ならば、全てこれらの情報を開示すればいい。でもどうやって?優に数千ページを超える資料になるだろうし、分析も容易でない。情報を開示すればOKというレベルの話ではなくなっている。

だから、このエンロンの問題は「MYSTERY」なのだ。「PUZZLE」にはエネルギーと忍耐強さがあればなんとか対応できるが、「MYSTERY」に取り組むには「経験とインサイト」が必要だ。経験とインサイトをどう使うのか?という点については、本記事で紹介されている、第2次大戦中の連合国軍によるナチスの行動分析の事例を読んでみてほしい。非常に面白い。

コンサルとかバンカーのパートナー・MDクラスの人たちにも聞いた話だけど、こうも世の中情報にあふれていると、情報を集めているだけですぐに時間がなくなる。でも彼らが対応する問題(=仕事)は、「PUZZLE」ではなく「MYSTERY」に分類されるものがほとんど。必要な情報はある程度集めれば、それ以上集めることで得られる限界的な効果は非常に小さくなる。勝負なのは、上で述べた「経験とインサイト」。コンサルに例えれば「仮説思考」と言ってもいいのかもしれない。思えば俺も前職時代、1-2年目まではいろんな知識を吸収できて本当に楽しかったけど、3年目くらいからプロジェクトやってて色々「詳しく」なっていく感覚はあるけど、「インサイト」が得られる実感がなくなってきて、ああー仕事つまらんなぁ、と思い始めていた。調査プロジェクトがほとんどだったからしょうがないんだけどね。

MBAのケーススタディだと、与えられる情報はケースだけに限られているし、それ以上情報を集めることに時間は費やさずに、「経験とインサイト」に集中できるのがいいね。特に今回の「Cases in Financial Management」では、その部分がかなり鍛えられているのが実感できて、本当に楽しかった。ケースの醍醐味はコレですね。
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  by helterskelter2010 | 2010-03-11 17:12 | Study

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