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93 ' til Infinity ―SOULS OF MISCHIEF

シカゴは相変わらず天気が良い。このときばかりはシカゴも西海岸のよう。
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西海岸オークランド出身のSOULS OF MISCHIEFの名曲、「93'til Infinity」を聴く。ゆったりしたベースライン、薄めのキック、上モノで流れるキラキラしていてこぼれる落ちるような高音のメロディ、古今東西のヒップホップの中でも(俺の)ベスト5に確実に入るキラートラック。何時間でも聞いていたくなる、まぶしくなるトラック。そしてラップがまた素晴らしい。Opio, A-plus, Phesto, そしてTajaiがくつろいだ感じでラップを掛け合い、美しいライムを紡いでゆく。マジで聴いているとCHILL OUTできる。



1993年の西海岸といえばG-FUNKが勢いづいていたとき。しかしこの曲は、ギャングスタ・ラップからかけ離れたような牧歌的なサウンドに、レイドバックしたライム。当時はちょい異端だったか。G-FUNKほどバカ売れはしなかったけど、この曲は今聞いても色あせない。バックで流れるBOARDS OF CANADAが使いそうな電子音がまた気持ちよく、また何か切なくさせる。大学院生時代、研究のための資料を探索しにイギリスに1ヶ月ほど滞在した。研究も思うように進まないし、プライベートでもいろいろあり、精神的に辛かった時期、ロンドンからコヴェントリ(イギリス中部、自動車産業の集積地)に向かう電車の中で、窓の外を流れて去っていく田園風景を眺めながらこのトラックを聴いていた。何度もリピートして。ちょい落ち込んでいるときは、ギャングスタラップや激しい音でカラ元気を出すよりも、こういう少し温度低めの音に耳を傾けるのがちょうど良かったりする。無意味に深刻そうな表情をして、「イギリスで1人、たそがれる俺」(笑)みたいなモードを自分で演出していると、気持ちが回復してくるわけです。本当、「逝けや」って感じだが。人に迷惑かからんからいいでしょ。

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ブログ王

  by helterskelter2010 | 2009-06-30 11:57 | Music

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