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幽玄なる琵琶の調べ

祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす
おごれる人も久しからず ただ春の世の夢のごとし
たけき者も遂には滅びぬ ひとえに風の前の塵に同じ

箱根阿弥陀寺の住職が、少しだけ琵琶のライブ演奏を聞かせてくれた。
(ちなみのこのお寺のウェブサイトは非常に印象に残ります。パソコンの音量をMAXにしてからアクセスしてみましょう)

雨の中1km以上石段を登ってお寺参りした僕たち夫妻をねぎらってのことか、は分からないけど、住職が自慢の琵琶を奥から引っ張り出して、僕たちに演奏を聞かせてくれた。とにかく初めて目の前で聞く琵琶のライブ音色は素晴らしかった。
現世と浮世の間をさまようような、虚ろながらも強い響き。これは琵琶でないと出せない味。実際に琵琶も持たせてもらっで気がついたけど、ギターとは違いフレットは少なく(3つ)、弦をおさえる強さで音階をコントロールするという、のっけからハイレベルなテクが必要になる楽器。住職が使った琵琶は本体300万円、バチが60万円(!)。弦楽器でありながらも、バチをたたきつけるように弾くため、打楽器の要素もある。

音気狂いの自分には最高に面白い体験だった。
住職いわく、

「若いうちから得意なものを1つでも身につけておきなさい」

・・・はい。何か楽器をやりたくなりました。
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  by helterskelter2010 | 2008-05-03 23:51 | Private Life

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