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絶品すき焼き

昨日、新宿の今半万窯で食べたすき焼きは非常においしかった。あの人形町今半の支店らしい。
鹿児島産和牛が口に入れるや否や、舌の上で溶けていく。割りしたは若干甘めだが、こんぶだしで味の濃さは調整可能。面白いのは牛肉のお寿司、「牛にぎり」。醤油をつけていただく。サービスも良くて感じのいいお店でした。

今マッカーシーの「The Road」を読んでいる途中なので、食べ物が何でもありがたくなってくる。なぜなら作品の設定が世界の終焉間近で、人も動物もほぼ絶滅した「北斗の拳」のような世界だから。主人公の親子は毎日ひもじい思いをしながら、廃墟となった民家やスーパーから何とかして食べ物を探し出す。読んでいる僕も気持ち的に飢餓状態になる。
途中、親子が地下シェルターのようなところで大量の食糧(缶詰、コーヒー等の保存食)を発見したときなんか、思わずこちらも歓喜で飛び上がりたくなる。

読み進めながら、なんかロクでもない結末になりそうな気がして少し不安なのだが、作品としては非常に良く出来ていて、読みだすと止まらない。僕は本を読むとすぐその世界に入り込み過ぎてしまう。高校生のころロシア文学にハマっていたけど、おしなべて暗い話が多いので読んでいて本当に体調を崩したこともあるくらいだ。小説の力ってすごいね。今はマッカーシーを読んでいるので気分は世紀末、終末世界。「The Road」の主人公みたいに何でもDIYで作れる能力は重要だな。今の僕だったら食べ物も取れず即餓死だ。でも今半はおいしかったよ・・・・

  by helterskelter2010 | 2008-07-10 11:26 | Gourmet

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