フジロック回想⑤ KASABIAN、そしてMY BLOODY VALENTINE
ライブになるとイマイチなアーティストと、ライブでこそ観るべきアーティストの2タイプがあるとすれば、KASABIANは明らかに後者だ。CLUB FOOT、L.S.F.でクラウドの熱狂は頂点に!
闇夜にギターとシンセの尖った音が響き、クラウドは両手を上げて飛んだり跳ねたりしている。踊れる曲、聞かせる曲、組み合わせてうまく構成している。ボーカルよりギター弾いている兄ちゃんの方が声よかったな(ファンの人失礼)。Wendy Carlos meets UK Rockなサウンド。
"FUJI!! You are now higher than the Mt. Everest!! Higher than the FU*KIN' Everest!!"
ボーカルが絶叫。アンコールにも応えていた。
妻もコレは気に入ったらしい。リズムに合わせて首を振る。「いいね、セコビアン!!」
うん、カサビアンなんだけどね。
さてトリはMY BLOODY VALENTINE。今観られるだけで貴重。まだ活動していたのがびっくりだ。暗いので写真だと分かりづらいね。
マイブラ目当てで来ている人も多かったんじゃなかろうか。来ましたいきなりI Only Said。やっぱ生で聞くギター轟音はすげえ。つんざくような高音は夜空に舞いあがり、分厚いノイズがフィールドじゅうに広がってゆく。Only Shallow等、Lovelessの曲が次から次へと。
しかし横を見ると妻が怪訝な表情。
「コレ、音の調整間違っていない?歪み過ぎ!ボーカルの声ほとんど聞こえないけど、これでいいの?マイクの調子あっている?でもなんかみんな盛り上がっているね・・・」
そう、これでいいんだよ。確かにボーカルの声ほとんど聞こえないけど、歌じゃなくてサウンドに溺れるのが醍醐味だから。しかしTRAVISやKASABIANとは違い、初見で聴くにはマイブラはつらいものがあった様子。妻は終始苦悶の表情。
後半、名曲SOONが鳴り響く!ごみ分別していたA SEED JAPANのボランティアスタッフの兄ちゃんも狂喜して飛び跳ねる。あんた、これが目当てだったのね。
このへんから僕は飲んでいたマティーニが効いてきて、酩酊ゾーンに突入。気を失ったり目が覚めたりを繰り返しながらも、常に轟音が響いている。メチャ気持ち良かった。起きたら目の前に目のくらむ光(ステージ照明)と轟音エコーだけが残り、マイブラはいなくなっていた。
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by helterskelter2010 | 2008-07-27 13:16 | Music