Product or Coverage?
投資銀行の投資銀行本部の業務は、productとcoverageの2つに大別される。productは資金調達を行う資本市場部と、M&Aのスキーム作りを行ったりするM&Aアドバイザリに分けられる。他方、coverageは業界セクターごとに分けられる。例えばFIG(金融)、TMT(テレコム・通信・テクノロジー)、GIG(ジェネラルインダストリ。つまりその他業界)。
極端に整理すると、productは投資銀行が提供する商品をつくる職人さん。説得性の高いequity storyを作成したり、M&Aのstructuringやnegotiation strategyを弁護士・会計士とゴリゴリ練り上げたりする。一方、coverageは顧客との窓口になる営業マン。営業マンといっても頭使わないで接待して仕事とる、とかそういうイメージじゃなくて、顧客の業界に精通したプロになる必要がある。顧客に対してM&Aや資金調達の戦略プランを提案していく。(この意味ではコンサルの営業に近い)。
僕は業界動向を分析し外部環境を見通したうえで、日本企業の戦略のお手伝いをしたい、それも顧客と対面で議論を重ねていくのが好きなので、simplistic に判断すればcoverageの方が向いてそうだ。エクセルでモデルをこねるのも嫌いじゃないのだが、やっぱり色んな人と会って自分の名前で仕事をとってきたい。もちろんcoverageにもproductの知識はある程度必要だし、productにしてもexecutionではcoverageと連携して仕事し、顧客の前にも出るので、両者をそうはっきり分けることはできないことには注意が必要。
サマーインターンではproduct、coverage区別なくいろいろ経験させてくれるそうなので、そこで最終的にフィットを見ることになるんだろう。ただ、僕が強みを持つ業界分野は案外投資銀行でカバーされておらず、かつ僕の読みでは中期的に再編が生じると思われるので、coverageとしてその業界を開拓していくのはエキサイティングな気がする。
上記とまったく関係ないけど、宮崎 駿氏関連の書籍を購入。「出発点」と「折り返し地点」。非常に面白そうなので、読後感想はまた追ってアップします。
少しでも面白い!と思われた方はポチッとお願いします!
→人気ブログランキング
→ブログ王
by helterskelter2010 | 2008-07-28 15:09 | Career