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LEAD ―Group process

どうやってチームとして効率的・効果的に行動できるか?あなたのチームの中での役割はどのようなものか?あなたがチームに及ぼす影響はどのようなものか?
てなことに対するself awarenessを高めましょう、というのがお題。

コースの流れはシンプル。まずある問題を個人で20分かけて解いてみる。次に、数人のチームになって、同じ問題について議論し、答えを出す。ここで20分ほど議論している様子をビデオで撮られる(ウキャー!)。議論終了後、ビデオをみんなで見て、自分がどのような発言をしていたか、チームの議論にどのような影響を及ぼしていたかを確認する。

この段で、ファシリテーターと1対1で面談。今後チームで行動する時のアドバイスを受ける。俺は問題をのっけから読み違えたために、最初はあまり議論に貢献できなかった。早口英語でみんな同時にしゃべるから、わけわかんなくなるし。正直、こんなに言語のハードルが高いとは思わなかった。
日本でコンサルしてた時は、議論を少し聞いたあとで、ポイントを整理・要約をして、スカしたコメントをする、というのが俺のスタイルだったが、ここではそんな余裕はない。しょうがないから後半からは疑問に思った部分だけ口をはさんで、他の人の意見の妥当性チェックをする役割にまわった。
面談の結果、それはまんざら悪いことでもなかったようで、「議論がオーバーヒートしているときに、「『Ask questions』『Summarize』することが、君の強力なツールになるよ」とのアドバイスをもらった。

それでも議論をinitiateできないことは無茶苦茶くやしい。ちょっと込み入ったことを英語で語ろうとすると時間がかってしまう。でもこれは本当に英語のせいなのか?
俺のチームの、最も物静かなインド人女性Sさん。議論の前半は血気盛んな2人の男性がリードしていたが、後半ではSさんがその2人が出した解に対してどんどん鋭い突っ込みを入れ始めた。決して英語はうまくない。でも筋の通ったコメントで、短い言葉ながらも力強い。
英語が母国語じゃなくてもバンバン議論している奴はいる。英語のせいにしていた俺は、少し逃げに入っていたな・・・・強烈に反省。
問題は他の人の議論を聞いて理解するのに時間をかけすぎていることだな。自分でこれだ、というポイントを見つけて、それを適切なタイミングで投げる、という戦法をとることにしよう。少なくともケース・スタディであれば、予習できるという利点があるから、それを最大限活用して、あらかじめいくつかポイントを固めておこう。

さて、ファシリテーターの面談後、「正解」が渡される。個人として求めた解と、チームとして求めた解、どちらが正解に近かったかを定量化して比較する。

結果としては、ほとんどのチームではチームで求めた解の方が個人で求めた解よりも得点が高い。チームで議論する(Group process)ことの意義が、実感できるというわけだ。また、どうすればよりよいパフォーマンスが得られたのかも、議論される。
Group Processには、組織の形態や、その組織のカルチャーが大きく影響する。情報共有化を進め、異なる意見にも耳を傾けるほうが、少し時間はかかってもより良い解に到達することが多い。

この手の議論は、コロンビア大学MBAの方がいいコースがあるかもしれない。前にコロンビアをビジットしたときに聴講した「Top Management Process」というコースは、まさにこのような内容だった。空中爆発したスペースシャトル「チャレンジャー」をめぐる当時のNASAのトップ層の議論を追体験して、問題を探る、という非常にエキサイティングなコースだった。

こちらにきて、初めて本当に悔しい思いをした。こういうのを待っていたんだよ。

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  by helterskelter2010 | 2008-09-21 03:14 | Study

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