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ぶん殴られたCEO

LehmanのCEOがジムでぶん殴られていた。
ことはLehman破綻が発表された9月に起きたみたい。

MBA予備校でお世話になったカウンセラーD氏とメールをやり取りしていて、教えてもらった。金融危機に関する彼のコメントはユニーク。サブプライム問題が肥大化した制度的な淵源はクリントン政権時代(1995年)に通った法案にあり、また問題が深刻化した原因は政治、監督当局、そして企業トップリーダーシップにある、と。テクニカルにはリスク商品の組成とか、資本市場のカネ余りだとか、あるけど、最終的に意思決定をする「人」の問題にもっていくのは、非常に彼らしいと感じた。

そういえば企業トップの責任問題はあまり聞かれない。確かに短期的な破たんの要因は住宅価格の下落(とそれに伴うサブプライム商品の焦げ付き)、それに引き続く市場による空売りの集中豪雨ではあったが、そもそもそういったリスク商品のポートフォリオを過大に有する戦略をとっていたことも、当然原因の1つではある。それを責めると政治・政策側の責任追及にもおよぶから、企業リーダーに厳しくのは避けているんでしょうか。確かにトップはクビになっているが、それまでにとんでもない額の報酬をもらっていて、おそらくLehamn CEOをぶん殴った人も、そこらへんに憤りを感じていたのかもしれない。
CEOは殴ろうと思えば殴れるが、空売りした投資家全員を殴ることはできない、というのもあるが・・・


とか言っている間に、市場はすでにカタストロフィの様相を呈している。もう小幡先生のおっしゃるように、株式市場を一時的に閉鎖したほうがいいんじゃないでしょうか。資本主義の根幹である「市場」を閉じる、ってのはこれまたすさまじいことの気もするけど、取引を続ける限り、売りが続くのは間違いないこの状況。

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ブログ王

  by helterskelter2010 | 2008-10-10 22:46 | Private Life

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