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Run for your life!

Chicago Marathonが、気になっている。ジョギングが趣味の僕にとっては、Chicagoでの初フルマラソンにも挑戦してみようかな、と思っている。

ジョギングを始めたのは2年前ほどから。きっかけは仲良くなった顧客(メーカ)のOさんの話。Oさんはトライアスロンにハマッているアスリートで、年齢は僕より数年上だけど見た目が非常に若い。一緒に調査出張で東欧諸国をまわっているときも、早朝ランニングを欠かしていなかった。Oさんはトライアスロンについて熱く語る。「トライアスロンはいいよ。一生続けられるスポーツだよ。実際、年齢層別のランキングがあって、60歳代の枠で毎年活躍している人もいる。トライアスロンの終盤では、もう体力があるないとかじゃなくて、自分との戦い。精神面が強くなるよ。」Oさんはトライアスロンの大会で奥さんまで見つけてきてしまったという。
最後のほうは奥深すぎて僕にはつかみきれなかったが、あんまりOさんが楽しそうに話すので、僕もまずはランニングくらいから始めてみようかな、という気になった。「1回5分でもいいからやり続けるといいよ。自分の体つきが変わってくるのがわかるよ」

体つきは激変したわけじゃないけど、週に何回か、体をしっかり動かすのは本当にいいことだと実感できる。入社後の初めの頃は、シンクタンクに入ってあまりの激務に体力が追いつかなかったこともままあったけど、それもなくなった。ストレスも解消できている気がする。何よりジョギングした後のビールと飯が旨い!(ダメじゃん)

普段の業務は、外出はもちろんあるにせよ、報告書を作成する若手にとっては、デスクワークがかなりの比重を占める(パワポやエクセルとにらめっこ)。たまには自分の手足を存分に動かして気分を発散させることは必要だ。思えば、もう退社されたが自動車関連では屈指のコンサルタントとして尊敬していたI部長は自転車レースに夢中になっていたし、今の上司の一人でこれまた航空機関連では有数のコンサルタントのAさんは同じくランニングが趣味で、皇居をグルグル走り回っている。

やっぱり頭脳・心(精神面)・肉体はバランスよく鍛えないとなー。体力ないと集中力も持ちません。最近売れっ子のあの人も言っています。例えばGMATなんて試験は、集中力をいかに持続させるかが肝みたいなところもあるので、問題集ガリガリやるのもいいけど、体鍛えて体力つけて、前日たっぷり睡眠とるのがいいと思います(僕はそうしました)。
最後は無理やりMBA受験に話を絡めました・・・・

  # by helterskelter2010 | 2008-04-07 01:08 | Private Life

K先生

MBA留学先決定を東大大学院時代の恩師2人に報告。ご両名から祝福メールをいただく。そのうちのお一人、K先生は今、ある自動車メーカの世界中の工場を見て回っているらしい。「世界中」というのはマジな話で、昨年から欧州、アジアと飛び回り、現在は米国・カナダを中心に回るとか(全部で数十の工場はあるはず)。

K先生とは大学院時代、よく一緒に自動車メーカや自動車部品メーカを精力的に調査した。ズンズン歩きながら工場の隅々を観察し、鋭い質問を企業の方に浴びせていたエネルギッシュなK先生の姿が懐かしく浮かんだ。

「生産は流れ(flow)が命」というK先生の言葉に従い、僕は一生懸命見学した工場のレイアウト図をノートにメモし、機械やら工具の配置に注意しながら歩き回ったものだ。いわばMBAで習うオペレーションズ(生産管理)に似た内容を実践的に勉強させてもらっていたのかもしれない。機械と機械は工程順に合理的に配置されているか、生産性の差によるボトルネックはどこにあるか、従業員の動線は効率的に設計されているか、等々。まさに「神々は細部に宿る」よろしく、細かな部分を見逃さずに観察して記録した。それにしても夏の工場見学はきつかった。ヘルメットをかぶって、汗でぐしゃぐしゃになりながら(高熱の鉄鋼を部品の形に成形する)鋳造工場を這いずり回ったときは、死ぬかと思った。

K先生は僕に学者になることを勧めてくれたし、大学院で働けるポスト探しにも腐心してくれたけど、結局僕はビジネスに近いところで働きたい、という思いでシンクタンクに就職してしまった。それでも今でもお互い言いたいことを言い合える形でお付き合いさせてもらっているのは本当に幸せなことだ。先生はシンクタンクなんて「単なる使いっぱしりだ」、と言い切っていたし、またMBAについてもそれほど肯定的でなかったけど、まあそれはアカデミズムを追求する者にとってはそうなのかもしれない。(毒舌は行動にも表れていて、フランスの名門ビジネススクールのINSEADに客員として行った際、INSEADの教授たちにも議論で喧嘩をふっかけてきたほど)。

7月ごろにはまた日本に来ることもあるそうなので、またK先生と酒でも呑みながら口角泡を飛ばす議論をするのが楽しみだ。

  # by helterskelter2010 | 2008-04-05 20:46 | Study

Hairmake

先日は美容院に行ってきた。
2月~3月はMBA受験やら、仕事のヒートアップやらで、美容院に行く時間もとれず、ロンゲ状態になっていたのを何とかしようと、仕事を途中で抜けて原宿へ。
今の会社は、裁量労働制なので、仕事をまわせていれば、原則的に何時に出社して何時に退社しても問題はない(僕が同社に就職希望した大きな理由の1つ)。

行きつけの原宿の美容院はスタッフが10人に満たないアットホームな感じのサロンで、非常に居心地がよい。担当美容師のHさんとはカリスマ美容院(死語)におられた頃からの付き合いなので、僕の「ここ短くして、ここらへんゆるゆるにして」なんていう極度に抽象的な注文にもなんてことはなく対応。見た目は可愛いけどワザは超絶技巧なお人です。
(ご興味あれば、オススメのサロンです)

美容師さんと話していると、瑣末なことだけど、1つ心配なことが浮かんできた。
―シカゴに行っても現地の美容院は今のようなヘアスタイルにしてくれるんだろうか?

聞いてみると、どうも米国(欧米というべきか)と日本ではカットスタイルが異なるらしい。米国だとみんな髪質がサラサラなので、日本人が必要とするような「梳いてボリュームを減らす技術」、いわゆる「レイヤー」を重ねていくという技術はそんなに必要とされていないらしい。逆に、髪自体はバッサリ切って、左右のシンメトリーを完璧に仕上げる、といった方を重視するのだとか。

そういえば以前、日本の美容師さんが美容院に来た欧米の方のブロンドヘアに苦戦しているのを見たことがある。
そんなに髪質が違うのかー。
じゃあアフリカ系の人とかはまた違うカットの仕方が必要なんじゃ・・・・などと考えていると、米国で暮らし始めたら、こんな瑣末なことのようでも生活シーンのありとあらゆることでカルチャーギャップを感じることになるのだろうな、などと思った。

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  # by helterskelter2010 | 2008-04-05 12:43 | Private Life

A Moveable Feast

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If you are lucky enough to have gained an MBA as a young man, then wherever you go for the rest of your life, it stays with you, for MBA is a moveable feast.

ChicagoGSB以外のインタビュワーの皆様、昨年キャンパスビジットしたビジネススクールでお世話になった先輩の皆様にChicagoGSB合格を連絡した。
皆様口々に「これから最高の2年間が待ってるよ」「楽しい2年間になりますよー、うらやましい」と、ありがたく祝福してくださった。
しかし今2年生の方までこれからMBA留学する僕のことを「うらやましい」とは、、、一体どれだけの体験が待っているのだろう?
もちろん、MBAはあくまでも与えられた場で、そこでどれだけ仲間を作り、知見を積み、自分を成長させるかは自分次第。
冒頭の文章はヘミングウェイの文章をもじったものだけど、こんなセリフを他の人にも言えるように、思いっきり暴れてこようと思う。

  # by helterskelter2010 | 2008-04-02 21:42 | Study

Chicago GSBアルムナイの方とのランチ ③

Tさんとのビジネスモデルを聞いていて、その裏にある問題意識は、実は僕も最近強く感じていることと共通していると感じた。
それはつまり、

・日本の国力が明らかに落ちてきている。(代わりに中国・インドが躍進し、プレゼンスを増してきている)
・1つの要因としては、人材の問題がある。それは、人材の質自体の問題もあるかもしれないが、適材適所がなされていないがために、国全体としての創造性・効率性が損なわれているのではないか?

経済学的タームを使っていえば、「人的資本の最適配分がなされていない」という事態に陥っているのではないか、ということだ。
本来はものすごいポテンシャルがある優秀な人材も、制度やしがらみや情報不足・情報の非対称性等によって、十分その能力を活かしきれない場所に甘んじている。そういう例が少なくないはずだ。

これは、その人個人にとってももちろん不幸なことだけど、同時に社会全体にとっても非常に不幸なこと。資源の最適配分がされていないと、社会全体の事業活動の効率性が落ちる。効率性が落ちると、生み出せる生産量も、付加価値も減る。生産も付加価値も減ると、社会全体のメンバーが享受できる便益も減ってしまう。
また、先に述べたように急成長する中国やインドのような国にも後塵を拝することになる。

最近の就職事情は詳しくないけど、思えば僕が東京大学の経済学部にいた頃は、皆なんとなーく就職活動を始めて、日本の大手商社や大手金融機関、あるいは官公庁のリクルーティングを受けて、そのままなんとなーく就職してしまう、そういう人が少なくなかった。この部分は完全に僕の主観的な印象だけど、学生時代はものすごいなこいつは、何か将来やってくれそうだな、と思っていた人が、大手企業に入り、組織に染まり、覇気を失った「普通の人」になってしまった例を見ている。別に日本の商社、金融機関、官公庁が駄目だと言いたいわけじゃない。ただ、その就職の選択が、本当にあらゆる他のオプションを見据えた上での選択だったのか。僕の学生時代は、外資投資銀行なんてほとんど知らなかったし、MBAも名前くらいしか知らない、まして起業した人なんて周りにいるわけない、という感じだった。Tさんのプランは、まさにこのような学生に、MBAホルダーで活躍しているすごい人たち、外資企業で何億円も稼いでいる人たち、起業して自分の夢を実現している人たちに接する機会を設けてあげることで、いろいろなオプションがあるんだ、と気づかせることを一つの目的にしている。僕が大学生のときに、こんなサービスがあったら・・・・と思わせる事業。

そんな話をTさんとした後で、冒頭の「人的資本の最適配分」について思いを巡らせて見ると、実はMBAの存在自体が、「人的資本の最適配分」を促進する機能を果たしているのではないか、と思うようになった。米国では毎年、約9万人のMBA卒業生が就職先を求めて動く。その中には、まったく異業種に転じようとするキャリア・チェンジ組も少なくない(僕もその一人:コンサル業界→金融業界)。実際、MBAを取れば、他業界からのオファーを獲得することのできる確率がぐっとあがる。つまり、MBAという制度自体が、労働市場の流動化に貢献しているといえる。

振り返って日本の状況を見ると、そういう制度はあるか?確かに転職支援サービスやマッチングサービスは各種存在している。でもそれらは人と企業の接点作りを拡大させる機能はあるかもしれないけど、MBAのように人材育成と人的資本移転の機能を兼ね備えたものではない。日本にもMBAはあるけど、まだ米国ほど労働市場の流動化に大きく貢献しているようには思えない。これはなぜなんだろう。
妻に話してみると、「日本人の心性が、御家人だからでしょう」。一所懸命というやつか。たしかに労働制度の三種の神器と企業へのロイヤルティの高さは日本企業を特徴付ける重要なファクターだった。でも現在の状況は変わってきているのではないか?
だとすれば、米国のMBAのような、労働市場を流動化して、それこそ「人的資本の最適配分」を促進するような新たな制度・事業が今後どんどん生まれてくるのではないか?
もしかしたらTさんのビジネスはその嚆矢になるのかもしれない。

  # by helterskelter2010 | 2008-04-02 02:53 | Career

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